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2007年05月28日
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カテゴリ:奥村 武
今年の3歳牝馬は凄いですね。

まさか女馬がダービーを勝つとはねぇ…本当に凄い!!

今年はピンクカメオも男馬相手にNHKマイルカップを勝ちましたし、男馬がだらしないのか、女の子が男勝りなのか…

ウオッカは桜花賞の時にじっくり見てきましたが、少し腰のつき方にゆとりがあるので、1600mよりは距離が伸びて急かさない競馬の方が向くのではとは思っていましたが…

オークス向きとは思っても、まさか「ダービー」を勝つって…

ウオッカの場合、肉体が手を抜かず鍛え上げられていたのも確かなのですが、この馬の心肺能力の高さには驚きを超えて本当に恐れ入りました。

レース後のウイニングランに皆さんは違和感を持ちませんでしたか?

レースを終え、馬は急には止まれないので向正面まで流して走りますよね。
その後スタンド方向に向きを変えます。
すると大体の馬は即座にキャンターに降りるのが普通です。

なぜなら、馬は激しい運動を与えると、自分の肺の力だけでは肺の中の換気ができないほど呼吸が激しくなります。

ですから、体を動かして腹腔内の内臓全体を前後に動かすことにより横隔膜を動かし、腹腔内の容積を大きくしたり小さくしたりしながら、肺を収縮させ呼吸を助けます。

これを内臓ポンプと呼ぶのですが、レース後は呼吸の苦しさはマックスになります。ですから普通の馬は、内臓ポンプを利用するため速足になったり、駆足になりたがるものなのです。

中にはレース後30分から40分くらい落ち着かず体を動かしたがっている馬もいるのです。

しかし皆さんもご覧になったように、ウオッカは四位騎手が止めてスタンドに馬を向けても、ゆっくりと勝利をかみ締めるように歩いていましたよね!!

検量室前に戻ってきてからもゆっくりと、堂々と、じたばたせず歩いていました。

あれって本当に凄い心肺能力のなせる業なのです。

ですから、みなさんも東京競馬場のホースプレビューなどでそんな馬を探すと、後々馬券作戦に役立つかもしれませんね。

ちなみにレースではその呼吸の激しさから、肺の中の肺胞の毛細血管が破裂し、肺の中から出血することもあります。

その血は気管を通り鼻腔から外へと流れ出ます。

これがいわゆる鼻出血です。

本当の病名を「運動誘発性肺出血」といいます。

人の鼻血は鼻腔内に傷がついたり、粘膜内の毛細血管が破れて出血するもので、馬の鼻出血とはちょっと違うのですね。



今年は牝馬が世代の頂点に立ちましたが、ピンクカメオも日本の強い3歳牝馬代表としてアメリカンオークスに挑戦してきます。

世界の頂点とは言えないかも知れませんが、胸を張ってチャレンジしてきます。

ピンカメ
食事中のピンカメちゃんです



そして皆さん、ダービーの後、目黒記念もご覧になっていただけたでしょうか?

ゴーウィズウィンド頑張りましたね!!!!!!

あのメンバー相手に果敢に攻めて、見所たっぷりの5着ですよ!!

大健闘ですよね!!

後から後から引っかかった馬たちが抜いていく厳しい展開の中、じっと自分のポジションを守り、ペースが落ち着いたところで早めに進出して、後続馬に再び抜かれても、最後まであきらめずに精一杯走りぬいてくれました。

本当に本当にゴーちゃんは最高です!!!



さて今週は国枝厩舎の重賞挑戦は一休みです。

そこで今日は国枝厩舎の内部をちょっとのぞいてみる事にしましょう。

国枝厩舎はトレセンの中でも馬の気持ちを大切にした造りになっている方だと思います。


まず馬と馬が会話できるように、馬房と馬房の間の壁に窓があります。


のぞき窓
ヒシシンエイに話しかけるラプラシアン

この前もお話したように、馬はほぼ一日中狭い馬房で生活しています。
ですからちょっとでも隣の馬と会話ができれば、いくらかでも気がまぎれますよね。


鏡
そしてこちらが馬房に取り付けてある割れない鏡です。



他の馬とけんかしてしまうような馬には、自分の姿を見せて、一頭じゃないと思わせる効果を期待しています。

最後に来週のCBC賞を予定しているヴリルです。

ヴリル
すっかりくつろいで大あくび

このほかにもいろいろと馬が快適に暮らしていけるようにしていることもあるので、また機会がありましたら紹介していきますね。





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最終更新日  2007年05月28日 07時47分31秒
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