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2007年08月27日
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カテゴリ:奥村 武
ホッとしました。

まず、競馬が開催できたこと。

そして…

皆さんもご覧になっていただけましたよね!

そう、クーヴェルチュールが見事に、本当に見事に第二回キーンランドカップを制してくれました大笑い

以前、チュールはそんなにゲートが速い馬ではないと紹介したことがありましたよね。

しかし昨日は、いの一番にゲートから飛び出して行きましたね!!

これがこの馬の素晴らしい学習能力の高さなんですね。

前走アイビスサマーダッシュの時の経験が存分に発揮されたスタートでしたウィンク



レースは苦しい、そんなマイナス要因も学習しているはずなんだけど、それでも鞍乗の言うことをよく聞いて1200mのレースの中でも随所に「我慢」していたシーンが見受けられましたね。

えらいえらい大笑い大笑い大笑い


そしてなにより、今回の主役はチュールの放牧先であったファンタストクラブのスタッフの皆さんでしょう。

インフルエンザ騒動の中、各陣営は厳しい調整過程を強いられました。

実際、当日多くの馬の馬体重の増減がとても大きかったですよね。

しかしチュールは前にも紹介した通り、ファンタストクラブで十分に乗り込まれ、札幌競馬場に入厩してからはコンディションを崩さないように調整するだけでした。

スタッフのみなさん本当にありがとうございました!!



さて、先週の月曜日、インフルエンザ騒動の最中、新ひだか町静内の北海道市場では、サラブレッド1歳馬せり「サマーセール」が行われました。


正直言って、寂しかった…しょんぼり


直前の土日の中央開催、そして各地方競馬の中止が続々と伝えられ、いつ競馬が再開されるのか不透明のまま、セールは開催されました。


一時はこのサマーセールも中止もしくは延期も検討されていたのですが、生産者たちの強い意向を受け、開催に踏み切ったようです。


サマーセール1

生産者たちにとっては、今後のオータムセールなどとの日程的な兼ね合いや、金銭的な設定などもあり、開催を要求するのも当然だったように思います。


サマーセール2

しかし、売れなかった…


売却率も下がり、初日は1億円近くの売り上げダウンでした。


馬主さんたちは、道楽で馬を買われているケースは少なく、基本的にビジネスである場合が多いようです。その主たる資金源となる中央競馬および地方競馬の賞金収入が完全にストップしている中での開催でした。


当然、その先も開催の有無も見えてはいません…

買う側にしてみれば、なにも「今」買わなくてもいい状況です。


つまり、中央競馬の開催がストップすると、競馬に関わるすべての産業が経済的に麻痺してしまうのですね。


これでもまた、労働組合は来年の春闘でスト権を行使するのでしょうか…


今回の場合は、インフルエンザという空から降って湧いたようなもので、防ぎようがなかった、不可抗力によるものでしたから、ファンや周辺産業の方々も苦しいながら理解を示してくれていました。


しかしそれが、人為的な、しかも現在の社会情勢に逆行するような主張によるものだとしたら…


競馬の開催を止めるということは、我々厩舎関係者だけの問題ではなく、競馬の根幹を揺るがす問題であるということに気づいたサマーセールの一日でした。




そしてこの一週間も、週末の競馬があるのかないのか、そして開催が決定してからも、出走予定馬が、本当に出走できるのか、とても落ち着かない毎日でしたよ。


そんな一週間を、日を追って振り返ってみましょう。

8月20(月)

今週末の出走予定馬を前日までに各調教師から聴取し、その全馬に対しインフルエンザ検査を実施。

とりあえず、国枝厩舎は全馬シロ(陰性)。

馬に使用する様々なものを出来る限り共用しないよう、また馬に接触するものはすべて消毒するよう徹底することを、厩舎内で申し合わせる。

ちなみに、インフルエンザ発覚から、厩舎地区に出入りする、人、自転車、バイク、自動車すべてが、写真の「ムシロ」に染み込ませてある消毒液の上を通ることを義務付けられています。


消毒用ムシロ

8月21日(火)

週末の開催の見通しが全く立たないまま、通常通り翌日の追い切りに向け普通キャンターによる調整。

夕方、調教師から、水曜日の夕方には週末の開催の有無を競馬会が正式に決定するとの報告を受ける。

翌日の追い切りは中止することにする(開催がないのなら一杯に追いたくはないので…)


8月22日(水)

いまだ開催の有無は未定であるため、普通キャンターによる調整。

夕方、調教師から開催決定の報告を受け、翌日の調教番組を設定。

しかし、毎週木曜日に行われている出馬投票は通常の12時からではなく朝8時から行い、投票した全馬に対して、インフルエンザの検査をするとの事。

つまり木曜に目一杯追い切っても、その後の検査で陽性と出れば出走はできないという事。


8月23日(木)

陰性である事を祈りつつ、追い切り。

国枝厩舎の各馬は無事追い切りを終える。

そして、午後1時より今週の出走予定馬に対して2度目のインフルエンザ検査を実施。



インフルエンザ検査1




インフルエンザ検査2

結果が出るまで、これ以上ないほど落ち着かない時間を過ごす…

午後6時頃、国枝厩舎の馬は全馬シロ(陰性)が判明。


8月24日(金)

前日追い切りのため、角馬場のみの調整。

ようやく週末に競馬があるんだと実感。

午後3時30分、このインフルエンザ騒動が始まってから2回目の馬房消毒実施。



馬房消毒1




鼻前消毒1



鼻前消毒2

8月25日(土)

札幌は土曜日の出走馬がいないので、通常通り普通キャンターによる調整。

日曜日の出走馬クーヴェルチュールとマイネルキッツはレースに向けて気持ちを乗せるため、併走による前日追いを実施。

午後、前日追いを行った2頭も無事を確認。

今週初めて肩の力が抜けた気がしました。


8月26日(日)

そして…

長かった10日間を、最高の形で締めくくる大笑い大笑い大笑い



応援して下さいましたみなさん、本当にありがとうございました!!





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最終更新日  2007年08月27日 18時33分58秒
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