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2007年12月11日
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カテゴリ:坂田 博昭

 先週土曜日のJRA中山競馬場。ホッカイドウ競馬からヒデフジが遠征し、騎乗する坂下秀樹騎手はそのほかのレース3つにも依頼を受け、騎乗しました。
 そしてっ!!6Rの新馬戦。タニノゴッドマザーで、見事勝利を収めました。

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 直線半ばで先頭に躍り出た後、内外からライバルがいい勢いで差を詰めてきたのですが、坂を上がりきるともうひと伸び。頑張った馬も立派でしたし、馬を追い詰めて残した坂下騎手の騎乗も素晴らしいものでした。

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 坂下騎手にとっては、JRAでの勝利は実に10年4ヶ月ぶり。所属厩舎のトミケンシルバーで勝って以来のことでした。中山での騎乗は初めてでしたが、その中で結果を出したのは、実に見事です。

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レース後、テレビのインタビューに答える坂下騎手

 当日の騎乗が終わったあと、坂下騎手にお話を伺う機会に恵まれました。

 すでにシーズンを終えているホッカイドウ競馬。「今年を振り返って」となると、やはり怪我により戦列を離れていたことが、メインにならざるを得ません。

 「さすがに『もう乗れないのではないか』と思いましたよ。」という右足の怪我。
 「やったときは『あっ、痛っ!』と思って、触ってみると靴から白いものが飛び出してて…(以下、話が凄惨すぎて書けないので略)」という開放骨折は、2ヶ月の間プレートで固定して、その間はもちろん全く馬には乗れなかったとのこと。

 「それでも、乗りたくてしょうがないんだよね…うずうずしてしまって、この辺は師匠(原調教師)ゆずりかな。」というから、根っからのホースマン。リハビリも、特別な運動よりも「とにかく歩いて、あとは厩舎仕事」だったそうです。

 「腫れてても何とか靴履いて、馬に乗って、乗ってるうちにだんだん良くなってきたんだよね。今はもう何ともないですよ。」と明るく話す坂下騎手ですが、実際に復帰までの間は、苦労や不安もあったのではないでしょうか。

 8月に復帰してからは手応えを掴んでいたようで、「まあ思い通りの結果は残せましたよ。ブランクがあっても、何とかベスト12には入れたし。」

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 「年の最後にJRAで勝てたのは良かった。来年に繋がるし、次にJRAで騎乗するときのアピールにもなったかな?」と話す坂下騎手。また新たな意欲も、この写真のポーズで表してくれました。

 ホッカイドウ競馬には、すでに1歳馬が入厩して来ています。その辺の日常に水を向けると、

 「いやぁ、これが大変なのよ…」

 と、即座に返ってきました。

 「何せ、まだ何にもわからない馬に一から教え込むわけだからねぇ。それでも今は、育成牧場でそれなりにやってきているから、昔みたいなことはないけど。」
 「うちにももう15~6頭入って来てるよ。よその人には出来ない仕事だし、もう今から楽しみな馬もいるからね」

 と、この辺の話は、やはりホッカイドウ競馬ならではといったところでしょう。

 私はその場を見ていませんでしたが、5年前にも馬が内ラチに突っ込んで顔面を骨折。そんな大怪我に見舞われながら、その度に復活してきた坂下騎手。頑強な肉体と強靱な精神力で、乗り切ってきたんでしょう。

 

 話の後、道具の入った鞄を肩に背負って颯爽とその場を去る坂下騎手の姿を見て、また来年の春に競馬場で出会えるときが、心から待ち遠しく思えました。






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最終更新日  2007年12月11日 23時25分40秒



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