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2009年01月20日
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カテゴリ:坂田 博昭

 この週末、高知競馬場の新人王争覇戦を観戦に出かけた方と、その時についてのお話になりました。

 出走馬が成績上位馬のみ選抜されて揃っていましたから、馬のメンバー的にも面白いレースでしたし、、そしてジョッキーメンバー的にも差がない組み合わせ。かつ話題性という意味でも、多くの方に馬券を勝って参加して頂くいい機会だったと思います。

 ところが、話の中身はこういうことだったんです。

 応援したいジョッキーがいたと。応援馬券を買うのだけれど...

 高知には複勝がない!!!

 現実に、その方の応援するジョッキーは人気薄の馬を3着に持ってきて、3連勝式は好配当を提供してくれました。
 複勝があれば、これまたいい配当になったことでしょう。あれば、の話ですが。

 その方は、その馬券の件だけはとても残念そうに、高知での出来事を振り返って話して下さいました。

 

 実は、恥ずかしながらこの私、高知が複勝を廃止していたことに、今回の成績を見るまで気がついておりませんでした。
 調べてみたら、もう5年以上も前に、枠番連勝式と一緒に止めていたんですね。

 確かに、枠番連勝式はもう止めた方がいいと思います。もともとが、いまはもう殆ど議論されない「射幸心」云々という考え方の中から出て来た発想だと聞いていますし、公営競技の中の賭けのゲームとしてはあってもいいけど、枠自体には本質的な意味は一切ないわけですから。あれば票数が割れて賭け自体が面白くなくなります。現に、オートレースは枠番連勝式をもう10年も前に止めてます。
(「票数が割れてしまうことがなぜいけないか」については、また稿を改めましょう。)

 しかし、複勝の方は理解できません。
 なぜなんでしょう?なぜ複勝をやめてしまったんでしょう...??

 JRAで、いま一番アツい馬券はなにか。
 それは間違いなく「複勝馬券」だと。私は断言します。

 思い出しましょう。先週、1月10日(土)の京都3R。複勝の12880円という配当は、それまでの記録を28年2ヶ月ぶりに更新する、JRAの史上新記録でした。

 こういうことが起きた最大の要因が「JRAプラス10」にあることは、間違いのないところでしょう。

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 通常ならば100円戻しの人気馬券に、一部の例外を除いて10円の払い戻しを上乗せしてくれるというこの制度。手堅い人気馬の複勝にガッツリ張り込んで「勝負!」する人のための制度と思われがちですが、以前も書いたように複勝馬券は、人気薄の馬で楽しむファンにも、メリットのある制度です


 例えば、この新記録が誕生したレース。

 1番人気の馬が4着でした。それもハナ差(笑)。
 この1番人気の馬が複勝圏内に絡めば、恐らく問題の人気薄の馬の複勝は、配当幅の最低額である「たったの」5880円か、もしくはそれにかなり近い配当だったはずです。

 ここまで人気の薄い馬でなくても、このプラス10の対象馬が「飛んで」しまえば思わぬ好配当の恩恵に浴することが出来る、そんな楽しみもあるわけです。 

 

 私のような穴党ファンの立場でここまで書いてきましたが、本命党のファンの方々に大きなメリットがあることは、言うまでもありません。何せ僅かな時間で「利率10%」と思えば、これほど大きなチャンスは巷ではそうそうお目にかかれませんから。

 ちなみに、この新記録達成の日の京都。当該の第3レースだけではなくその前の第1レースと第2レースも、1番人気の馬の複勝はプラス10の対象でした。それだけ、その人気の馬で勝負した方が(または金額が)多かったということですね。
 ただ……その3個レースのうち、人気馬が複勝に絡んだのは第2レースの1回だけ。競馬予想の「難しさ」は、馬券の賭式の研究では如何ともし難いものがあります。

 

 そもそもJRAでは、複勝は単勝とともに、主催者の取り分である控除率が他より5%低い20%です。これはもう単純に、他の賭式の馬券を買うよりもファンにとって取り分が多いのです。


 このように複勝馬券には、と、そして実利があります。


 しかし、地方競馬にはプラス10がありません。控除率も他の賭式と同じ25%です。
 つまらんじゃないかという声も、聞こえてくるような気がします。


 ここは、それを逆に考えて頂きたい。
 だからこそ、地方競馬にとってもこうした「複勝」論議が一つのヒントになると思うのです。


 いくつか観点はあると思いますが、それらについてはまた次の機会にいたしましょう。

 

(「JRAプラス10」は、複勝だけではなく全ての賭式の馬券が対象です)






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最終更新日  2009年01月20日 09時06分10秒



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