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2016年09月11日
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カテゴリ:高橋 華代子
 日曜日担当の高橋華代子です。

 先日行われた準重賞フリオーソレジェンドカップ(船橋・1600m)は、手に汗握る大混戦になりました。

  優勝したのは、森泰斗騎手が手綱を取った1番人気コンドルダンス(船橋・齊藤敏厩舎)。末脚一辺倒の個性派です。

 コンドルダンスは北海道デビュー馬で、2歳秋から南関東へ移籍。ラッキープリンスやストゥディウム、オウマタイム、ルックスザットキルなどと同世代の4歳牡馬。クラシックロード全てに参戦し、優駿スプリントにも出走して3着に入り、非常にタフなローテーションを懸命にこなしてきました。

  さらに、そこからほとんど休みなく走り続けながらも、安定した成績を収めてきて、ついに今回の勝利でA1にまで上り詰めました。これほどタフな馬はなかなかいないでしょう。

 

 
 レースはいつものようにスタートゆっくりで後方から進めていき、4コーナーでも中団付近でしたが、最後は大外から矢のごとく突っ込んできて、前にいたノーキディング、トーセンハルカゼを豪快に差し切っての勝利でした。

 「この馬のポジションでこの馬のペースで進めました。最後は確実に伸びてくれるので、乗っていても楽しい馬ですよ。厳しい競馬にはなったんですが最後は届いたかなと思いました」(森騎手)。


 



 
 船橋の、南関東の、地方の、総大将だったフリオーソの名を冠したレースだからこそ、このすばらしいレースに場内も酔いしれました。

 森騎手も場内インタビューで、「フリオーソは調教馬場で見てはいたんですが、実は1度だけ調教に乗ったことがあるんですよ。フリオーソはすごい馬で、船橋が生んだ名馬のレースを勝てたのはうれしいです」とのこと。馬主様にはフリオーソの種付け権利がプレゼントされていました。


 
 齊藤調教師も大津調教師補佐も大谷厩務員もめちゃめちゃうれしそうでした。

 最近は中央からの移籍馬がすぐにA1に格付けされるパターンも増えてきましたが、コンドルダンスは地方生え抜きで、クラシック時はもう少しの成績も、またそこからコツコツと走り続けてA1まで上り詰めただけに、これには関わる人たちもたまらないでしょう。

 クラシックの頃と最近の違いを齊藤調教師に伺ってみました。

 「走る素質はあった馬だけど、前に行く競馬を教えていて、でも、馬としては行くところはそこじゃないよって。人馬で噛み合っていないところがあったけど、逆に後ろで待つようにしてあげたことで、脚を使えるようになったと思う。

  競馬スタイルだけじゃなく、馬自身も心身ともにしっかりしてきたしね。ここまできたら肩掛けを取らせてあげられれば」(齊藤調教師)。


 

 
 今思えば、2歳時の平和賞ではストゥディウムの2着に惜しくも敗れたのですが、競馬内容自体は非常に強く、力のあるところは示していました。そこから時間はかかりましたが、また重賞に挑戦する日もそう遠くはないでしょう。「もうそういうところを使っていかなくてはならないしね」(齊藤調教師)と。

 具体的な予定は決まっていないそうですが、今後もマイル戦を中心に使っていきたいそうです。大井1400m外回りがドンピシャという話しもされていましたが、そうなると、フジノウエーブの名を冠したフジノウェーブ記念!!!という話しにも花が咲きました。

 またそういう夢を描けるところまできたコンドルダンス、今後どんな舞台に登場してくるのでしょうか。

 本当におめでとうございました!






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最終更新日  2018年11月03日 16時13分12秒
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