あしながおじさん
評点 ★★★★ セットに力が入っています。出演者も揃えているなあ・・・。gq-1945vv■DVD■足ながおじさん「日本語字幕」「中古・レンタル落ち」 洋画●1955年度 アメリカ映画 監督:ジーン・ネグレスコ 脚本:フィービー・エフロン ヘンリー・エフロン 原作:ジーン・ウェブスター 出演:◇ジャーヴィス・ペンドルトン三世(ジョン・スミス)/フレッド・アステア 富豪◇ジュリー・アンドレ・レスリー・キャロン 孤児院で育った少女◇リンダ・ペンドルトン/テリー・ムーア ジャーヴィスの姪◇アリシア・プリチャード/セルマ・リッター 女性秘書◇グリッグス/フレッド・クラーク ジャーヴィスの秘書●あらすじ アメリカの富豪・ジャーヴィス・ペンドルトン三世は、フランスの孤児院で出会った少女ジュリーの才気と明朗さに感服し、自分の本名は明かさずにアメリカの大学で勉強させることにする。●感想 有名なお話だしアニメ化もされて、感想も書いているので、ここでは簡潔に。 ミュージカルですので、そういう仕立てになっており、主人公もミュージカルスター。フレッド・アステアはこの頃、とても持てはやされたスターですが、私のペンドルトン像とは少し違っています。ちょっと歳がマッチしない感じも・・・。まあ、でも、楽しむべきはミュージカル。 今回はアメリカでの大学のエピソードで出てくる学生さんが皆、美男美女の勢ぞろい、みたいな感じで、リキの入ったオーディションがあったんだろうなあ・・・、ということと、ダンスパーティが行われるけれど、アメリカ上流社会では踊れないと相手にもされない、ような文化が昔はあったかな? いずれにしても日本庶民とはちょっと違った雰囲気があって、それを久しぶりに味わえた感じがします。 後半の美術館か博物館みたいな異空間の仕立ての演出は、物語中のマンネリを避けるため? マイ・フェアレディとはまた違った趣向を感じました。 ともあれ、古き良きアメリカの映画です。或る意味、’通り過ぎてしまった、今はもうそこには戻れない懐かしい世界’を顧みて、ある種の淋しさを感じさせましたね。加山雄三さん登場の頃の、日本の最盛期の頃の映画にもそれがあった。 映画造りはこれからだ! いろんなことに挑戦したい! 素朴な人間的発想が活き始めていた頃で、凄く良い時代だったかと・・・。この頃はアニメに頼らないと、(何かを越えた!)ような演出は、もう願えない時代に入ってしまいましたね。