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2006年11月11日

『分身』　東野圭吾

テーマ：ミステリはお好き？(1498)

カテゴリ：日本文学

どこかでもう一人の自分が生きている
北海道と東京。離れた土地に住む２人の女子大生、鞠子と双葉。不自然で突然な双葉の母の死をきっかけとして、二人の出生に隠された恐るべき秘密が姿を現しはじめる……。

『白夜行』でも注目を集める、第134回直木賞受賞作家が贈る、先端医療の危険領域に迫る、迫真のサスペンス。　

最先端医学を扱った「変身」「分身」「宿命」の３部作。

「変身」は移植モノで、今回は遺伝子モノ。「宿命」は未読です。
東野さん初心者としては、これから、どんな面白いネタの本をよめるかとワクワク状態です。

医学ミステリー。医学は人を救う為の筈の分野なのに、不完全な人間が行うことにありがちな、このように、不完全な？結果を招く。人の人生や運命を狂わせ、平凡な日常を奪う。人道性や倫理性を問うとなると、解決不能な展開がしばしば物語にあります。　人間が生命を操るのが可能となった現代医療技術。難しい題材ではありますが、とても読みやすくて感情移入できました。　鞠子と双葉という２人の主人公が、とても清々しい魅力ある人物でした。

「変身」「宿命」はスクリーン化してますが、「分身」も映像化にとても向いてると思いました。鞠子と双葉が＜謎＞を解くまで、二人がいつ出会うのか最後まで目が離せない、、というミステリー仕立てなのがとても良かった。

ふたりはまさにレモンのように爽やかな印象でした。

現代日本の傑作ミステリ
東野圭吾おすすめ本

■東野圭吾原作の実写作品

放課後（1986年）
眠りの森（1993年）
秘密（1999年）
世にも奇妙な物語「マニュアル警察」（1999年）
浪花少年探偵団（2000年）
悪意（2001年）
世にも奇妙な物語「超税金対策殺人事件」（2003年）
g＠me（2003年）
レイクサイドマーダーケース（2004年）
宿命（2004年）
トキオ父への伝言（2004年）
変身（2005年）
白夜行（2006年）
手紙（2006年）

■書籍スタッフおすすめ本