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テーマ:ミステリはお好き?(1498)
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このミステリーがすごい 2007年版 国内編 第10位 本格ミステリ・ベスト10 2007年版 国内編 第4位 小市民たるもの、日々を平穏に過ごす生活態度を獲得せんと希求し、それを妨げる事々に対しては断固として回避の立場を取るべし。賢しらに名探偵を気取るなどもってのほか。諦念と儀礼的無関心を心の中で育んで、そしていつか掴むんだ、あの小市民の星を! そんな高校2年生・小鳩君の、この夏の運命を左右するのは〈小佐内スイーツセレクション・夏〉!? 待望のシリーズ第ニ弾。解説=小池啓介 【感想】 2007年の「このミス」でランク入りしていた時は、題名が変わっているけど自分好みの話かどうか保留にしてました。紹介文を読んでみても、互恵関係だが依存関係ではないコンビというのはなんなんだ?という印象でした。 今回、米沢さんの本に大分慣れ親しみ(笑)、【小市民】シリーズを古本屋でみつけ大人買いし、早速第一弾から読みはじめました。 お気楽そうな題名のような、軽いタッチかと思いきや、。 スイーツ満載のエピソードに騙されますね。 <小山内スイーツセレクション>という企画が楽しいですが、彼女のカワイイ見た目にも騙されると痛い目に合います。それが『秋期限定栗きんとん』の瓜野くんだったわけで。 確かに全編スイーツはおいしそう。しかし主人公ふたりのキャラは、まったく一筋縄ではいきません。小山内ゆきの<狼>キャラはぐっときます。一方の小鳩君が<狐>なのは笑っちゃいますけど。同じ賢くても、もうちょっと別の動物ってなかったか。小鳩くん、そんなにこずるくはないでしょう?動物にたとえるなんて、ちょっと寓話的ですね。 内面が語られない、謎の女性というと、自分の中で一番は東野圭吾の『白夜行』あるいは宮部みゆきの『火車』でしたが、小山内さんもかなり謎ですね。一体彼女は過去何があったんですかね。 この巻で破綻したふたり、『秋期~』で復活のきざし、『秋期~』では、またいかなる事件が繰り広げられるのでしょう。 米沢穂信 著作 『さよなら妖精』 『犬はどこだ』『ボトルネック』 『インシテミル』 『儚い羊たちの祝宴』 『追想五断章』 【小市民シリーズ】 『春期限定いちごタルト事件』 『夏期限定トロピカルパフェ事件』 『秋期限定栗きんとん事件』 【古典部シリーズ】 『氷菓』 『愚者のエンドロール』 『クドリャフカの順番 』 『遠まわりする雛』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年01月28日 23時48分47秒
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