1495242 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

がちゃのダンジョン  映画&本

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

フリーページ

著者名索引:ファンタジー&児童文学 


☆指輪物語


☆ナルニア国物語


☆ゲド戦記


☆ハウルの動く城


☆ハリー・ポッター


☆ライラの冒険


☆ダレン・シャン


☆ダーク・タワー


☆バーティミアス


☆氷と炎の歌シリーズ


☆ランサム・サーガ


☆小人・人形・大草原 


E.L.カニグズバーグ


D.W.ジョーンズ


ローラ・E・ワイルダー


エラゴン・ザスーラ 等  



十二国記  


海外小説


あ行の作家


か行の作家


さ行の作家


た行の作家


な行の作家


は行の作家


ま行の作家


や行の作家


ら・わ行の作家


*


このミステリがすごい海外


ロマンス本


国内小説:


あ行の作家


か行の作家


さ行の作家


た行の作家


な行の作家


は行の作家


ま行の作家


や・ら・わ行の作家


このミステリがすごい国内


あ行の映画


か行の映画


さ行の映画


た行の映画


な行の映画


は行の映画


ま行の映画


や行の映画


ら・わ行の映画


アイ・ロボット 原作と映画


天国の口、終りの楽園


シェイクスピア映画


ハリー・ポッターと炎のゴブレット


外国映画あれこれ☆


イギリス映画


スペイン映画


フランス映画


欧州映画


イタリア映画


キューバ映画


メキシコ映画


ブラジル映画


アイルランド映画


映画俳優


ユアン・マクレガー


クリスチャン・ベイル


ゲーリー・オールドマン


アラン・リックマン


ジュード・ロウ


トビー・マグワイア


フランスの俳優さん


スペインの俳優さん


ジョニー・デップ


2011年04月27日
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
マイクル・コナリー 『ブラック・アイス』

モーテルで発見された麻薬課刑事ムーアの死体。殺人課のボッシュはなぜか捜査から外され、内務監査課が出動した。興味を持ったボッシュは密かに事件の裏を探る。新しい麻薬ブラック・アイスをめぐる麻薬組織の対立の構図を知ったボッシュは、鍵を握る麻薬王ソリージョと対決すべくメキシコへ。『ナイト・ホークス』につづくシリーズ第2弾。

ハリー・ボッシュシリーズ第2弾
このミステリーがすごい!海外編 第9位 1995年版

ハリー・ボッシュはどういう人なのでしょう。
第一作目から、上司に「警察という組織に当てはまらない要注意人物。警察から追い出したい奴の筆頭」とにらまれています。
でも、彼は腐敗警官ではありません。腐敗を嫌い不正を正すことを信条としているようです。『我が心臓の痛み』のマッケイレブの様に、善なるものを持ち続けている。
それでいて、この『ブラックアイス』の結末から言えば、必ずしも真実を明るみに出せばOKという事でもないらしい。この場合は彼が惹かれた未亡人の幸せを守るという小さな?ことの為に真実は自分の胸ひとつに納めてしまった。悪は自分の手で断罪し。全てを明るみに出して法にゆだねる事よりも、個人の小さな幸せの為に自分で断罪、秘密は闇に。これって、クリントイーストウッド的、カウボーイ的解決ですよねぇ。


結末のどんでんがえしは、圧巻でした。
映画スター・ウォーズの「お前は父の仇だ!」「お前の父はわたしだ!」「ガーン!!」
こういう展開があるわけではありませんが、主要人物の始まりと終わりでは名前が違っているという点で、こんなくらいの衝撃度があるということです。
メキシコ。
全然イメージできないくらい遠い国です。麻薬王が、法王なみにありがたがられる国。
それくらい、産業が無く貧しい国なので、麻薬王が麻薬で儲けた金で町が潤う。
マフィアが暴力や犯罪で儲けた金で、ファミリーや町が潤うみたいな構図。
コナリーさんは、広く長く記者生活をされているから、社会の暗や負や腐や仕組みをよく知っておられる。警察という組織についても。
ハリーの今回の彼女は、検察官。<検察官>シリーズのように検察庁長官を狙うキャリアアップをはかる彼女。彼女から情報を得たり、それを新聞記者のお友達に漏らして彼女の逆鱗に触れたり、事件の行方次第で結果的に彼女のキャリアアップも助ける。
キャリアアップの道を進む彼女とよろしくやりつつ、同僚の未亡人からの秋波にもときめいてるし。女性にもてるんですねぇ。
前回の『ナイト・ホークス』の彼女は、牢屋送りにしちゃうし。
ハリーの女性の趣味と、付き合い方は波乱万丈です。

父親探しを回想するシーンがありました。
1970年頃、除隊し、ロスに戻り、自分探しをおこなった結果、癌で死期間近だった実の父親であり一流の弁護士だったJ・マイクル・ハラーにギリギリ対面。「お前はもしかしたらハリー・ハラーになっていたかもしれないな」と言われます。ヘッセの本の登場人物ハリー・ハラーは、人生に幻滅した孤独な男、まともなアイデンティティをいっさい持っていない男でした。
父親は、人物ではなく一流弁護士で、義理の兄に当たる人物も弁護士。時折法廷で見かける事があるが、一切言葉はかわさない。それでも、ボッシュの頭脳は父親譲りの優秀さなのが分かるし、血のつながりのある人が世の中のどこかにいるというのは、救いだったのではないでしょうか。
父親の亡くなった年の8月に、ボッシュはロス市警にされました。
ボッシュの自分探しがひとつ実ったようです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2011年05月18日 11時15分17秒


日記/記事の投稿


© Rakuten Group, Inc.