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カテゴリ:読んだ本
図書館から借りてきた本。ぱらぱらと読んでいるうち、面白くて読了してしまいました。
成風堂書店で起きる事件(?)を、しっかり者の書店員杏子と、アルバイトの多絵が絶妙のコンビネーションで謎解きしていく短編集。 近所の老人から頼まれた「あのじゅうさにーち いいよんさんわん ああさぶろうに」「出版社はパンダ」という探求書リストはいったい何を指しているのか・・・「パンダは囁く」 コミック「あさきゆめみし」を購入後に行方不明になった母親を探しに来た女性。母親はいったいどこに行ったのか・・・「標野にて 君が袖振る」 配達したばかりの本に、美容院の客の盗撮写真が挟まれていた。一体なんのために・・・「配達あかずきん」 他2編。 元書店員が描いているだけに、書店の裏側がリアルに描かれていて興味深かったです。 販促のために出版社がディスプレイのコンテストを行っていることや、閉店後の仕事など。 巻末の、「書店のことは書店人に聞け」という対談集も面白いです。 本好き、本屋好きにはたまらない作品です。 ところで「あのじゅうさにーち いいよさんわん ああさぶろうに」 さて、これは何を指しているでしょうか。ヒントの「パンダ」は、本好きの方なら何を指しているかわかりますよね。 ただ、「パンダは囁く」では、謎は解けてもそんなまどろっこしいことしなくても、目録を渡せばいいじゃないのと思ってしまう・・・わたしはひねくれ者です。 個人的には、「標野にて 君が袖振る」「ディスプレイ・リプレイ」が好きでした。 余談:今日は、学童保育所の有志で夏のキャンプの下見にデイキャンプに行ってきました。標高1000mの山では、まだ山桜も咲いていました。新緑の中、大鍋でつくった豚汁を食べ、のんびりと。楽しい1日でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.05.22 00:21:32
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