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「スタンレーの犬」夜中に読了。
見えない力を持つ少年ユビは、折井の元でその力を活かし仕事をしていた。 そんなユビの今回の仕事は、ある女性を1週間旅に連れ出すこと。 心の宝物を探して旅に出る香奈、旅をともにするうちにユビは香奈のことを「好き」になる。 自分がしていることは、香奈を陥れることなのか。 二人が続ける旅をするための旅、目的地が大事なのではなく、旅をすることを楽しむ二人。 親子のふりをして田舎の旅館に泊まり、居酒屋で酒を飲み、身の上話をし・・ そんな二人のやりとり、かもし出す空気がよかった。 表題になっているスタンレーの犬。 ああ、そうなんだよね。と言葉以外のところで感じるものがあった。 心の宝物。 不幸を背負ったユビ(イヅモ)、怪しげなユビの雇い主、折井。 シリーズ化してほしい。そんな作品。 ただ、ユビが最後にみせたあの「力」を登場させなくとも、物語は十分成立していると思うのだけど・・・かえって、唐突で違和感を覚えました。 悲しい人がたくさんでてくる物語だから、折井さんの言葉でなんだか救われる。 「自分の感情には意味はない。・・・」 「感情なんか、クスリでどうにでも変わる。・・・科学薬品で左右される程度のものだ。感情ってのはな。そんな具合の、どうでもいいもんなんだ。」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
はじめまして,こんにちは。
僕もこの小説は大好きです。どうしてもにぎやかになりがちな東直己のススキノシリーズものには無い,静ひつな魅力があると思いました。 ところでユビという少年が主人公の「名もなき旅」が出版されると知り,大喜びで内容をチェックしたのですが・・・(涙) (2009.04.17 10:23:28)
りぶらりさん
>はじめまして,こんにちは。 >僕もこの小説は大好きです。どうしてもにぎやかになりがちな東直己のススキノシリーズものには無い,静ひつな魅力があると思いました。 > >ところでユビという少年が主人公の「名もなき旅」が出版されると知り,大喜びで内容をチェックしたのですが・・・(涙) ----- はじめまして(^^) わたしもこれまでの東作品とは違うイメージにびっくりしました。静ひつな魅力。本当そうですね。 名もなき旅、大喜びで検索しました。 ふふふっ そういうことですか わたしは、こちらの方が印象的で好きですけどね。 (2009.04.17 21:39:15) |
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