亡き父
最近、母親に父の悪いところばかり似ているといわれることが多い。 仕方がない、血を引いているのだから。 父との思い出は、父が酒に飲まれて暴れていたこと、私がナイフを持って父と争そっていたこと。 私は酒も飲まないし、暴れもしないがしぐさが似ているのだろう。 そんな父とは、小学校5年生のときに離婚し母親に育てられた。それから会うことなく2年ほど前、あるきっかけで、父方の親戚と連絡をとり3年前に老人ホームで死んだということを聞いた。 法事をするからと私と兄は父の実家に出かけていった。老人ホームの父の姿、年をとっていた。 私は、17年間も老人施設に勤めていて自分の父を見舞ってあげられなかったのがなんか、情けなかった。心に傷はいっぱいついたけど、父の生涯もさびしものだったろういま、離婚したときの父の年齢になってそんなことを思う。私はまだ独身。家庭を持つ気にはなれない。このことで母親をも悲しませている。本当に、親不幸だなー。