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カテゴリ:だんじり鳴物(和太鼓)
非常に興味深いだんじりに関する資料がうちにあります。
今から47年前の1976年に岸和田市の毛利一郎元市長が主宰の「地車研究会」が発行した「地車研究 第三輯」です。 その最後に「各町地車年代譜」というのがあり、明治から昭和時代に新調されただんじりの寸法が記載されています。 その中でだんじりの大きさのバロメーターである「高さ」が表示されているのですが、平成から令和に新調されただんじりの寸法と比べて「ひと回り小さかった」という事実が浮かび上がりました。 平成のだんじりは高さが3.8~3.9mあるのに対し、昭和までの多くは3.4~3.6mという事実です。 だんじりは全体のバランスが大事なので、高さが高ければ長さも長く幅が広く重量も相当重くなります。 昭和時代の後半から「修理ブーム」があり、小さいだんじりを無理やり大きくするために台や小屋根や大屋根を大きくし、左右の松良を大きくして幅を広くしても、変わらないモノがあります。 それは大屋根を支える四本柱の間隔で、これこそが大太鼓の寸法を決定づけるのです。 小さいだんじりを大修理によって高くしても四本柱は取り換え不可なので、中に入れる大太鼓の寸法は変わらないのです。 平たく言えば、大太鼓の寸法が変わらなければ大太鼓の音量や音圧も変わらないという事です。 だんじりを新調して寸法をひと回り大きくすれば、四本柱の間隔も広くなり従来の2尺くらいの大太鼓より一回り以上大きい2尺5寸くらいの大太鼓が入って、より大きな和太鼓の音が出せるのです。 やはりだんじり祭は「ド~ン!」と腹の底まで響くくらいの大きな和太鼓の音が、泉州人の魂を震わせるのです。 平成に入ってからのだんじりの新調ブームで、当然だんじりがひと回り大きくなると同時に大太鼓も大きくなって音量も大きくなっているのです。 音量が大きくなると、だんじり祭全体が盛り上がる一方、だんじりに興味ない人からすると「うるさい」といった騒音クレームの原因になるのです。 ココが・・・ポイントです。 そこで弊社「スタジオ0724」の出番です。 祭前の鳴物の練習で、だんじり小屋で練習し辛ければ、スタジオ0724で練習してもらえればイイのです。 この近年のだんじりの大型化に加え、岸和田市以外の和泉市や堺市や泉大津市といったこれまで「上だんじり」主体で祭をやってきた地域が、だんじり新調を機に従来の「上だんじり」からアクティブでスピーディーなやり回しができる「下だんじり」にチェンジしたり、岸和田の中古の「下だんじり」を購入して大修理したりして祭りがより盛んになっている事が、鳴物練習場の需要が増え堺市から泉南市までの広範囲からの集客の要因にもなっているのです。 通常のフルバンドより音量も音圧も遥かに大きい爆音の「だんじり鳴物(和太鼓)」の練習できる防音と防振対策をシッカリしたスタジオなんて、大阪ではスタジオ0724以外に殆どない・・・というのが広範囲からの集客に役立っているのです。 まぁしかしバンドのドラムでも、バスドラムの口径(ヘッドの直径)が大きな音を必要としないジャズ系は18インチくらいですが、大音量を必要とするヘビメタやハードロックはより大きく低音が出る22インチを求めるのと同じ理屈です。 という事で、この「地車研究」という本は当時新聞に掲載されていて、直接毛利一郎さんに電話して注文したのを覚えています。 購入したお礼に丁寧な手紙が添えられていました。 岸和田元市長が、一介のだんじり好きな若者に手紙をくれるなんて・・・感動したのを覚えています(涙)。 そして母方の祖父が青年団長の時の昭和8年に新調された熊取大宮のだんじりの高さは、3.8~3.9mというのは当時突出して大きいのは、大宮が福助の社長の出身地だった関係で新調時に多額の寄付金をされたそうで、だんじり名工の植山宗一郎氏に「泉州一のだんじりを作ってくれ」と頼んだのでしょうか・・・? 大宮の大太鼓を祭前に叩きに行ったこともありますが、その叩く位置から上を見ると大屋根の内側(舛合いの内側)の高さに驚きました。 「名越よりはるかに高いなぁ(大屋根の厚みがあるなぁ)・・・」と。 大工方をやっていた従弟が「踊りにくいなぁ」と言っていたはずです・・・(笑)。 それにしても私が幼い頃に祖父に抱っこされ大宮の大屋根に乗って熊取独特の神社内をグルグル回る宮入を眺めていたのを懐かしく思い出され、その祖父があの植山宗一郎氏の横に青年団長としてチャッカリ映っているのも何だかウレシイです・・・(笑)。 「トランクルーム貝塚」「スタジオ0724」「貝塚卓球センター」「テレワーク&スタディ貝塚」 「 貝塚不動産.com」 大阪府貝塚市名越661 tel:072-446-0798 mail: info@sasatani.com にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.06.19 04:56:32
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