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カテゴリ:健康
口蹄疫(こうていえき)の発生は、すでに16世紀中期にイタリアで発生が報告されています。その後、原因がウイルスであることが判明した19世紀末までに、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、南北アメリカなど、ほぼ世界的な発生がみられています。現在もヨーロッパの一部で散発的な、また南アメリカ、アジア及びアフリカ諸国の広範な地域で常在的な発生があります。1997年の時点で、長年口蹄疫の発生のない国は、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、カナダ、スウェーデン、ノルウェー及びその他の数カ国です。しかし、わが国でも2000年に牛の口蹄疫が確認されました。また、韓国でも2000年に乳牛に口蹄疫が発生したことが報告されました。2001年には英国で豚の口蹄疫が、フランスでは牛の口蹄疫が発生しています。英国の口蹄疫は、2002年初めに根絶宣言が出されました。 症状 主な臨床症状としては、発熱、流涎、蹄部・口部(舌・唇等)の水胞形成、歩行困難、流産などがあり、発症すると急激に痩せ、幼畜では死亡することがあります。治療法はいまのところ知られておらず、またウイルスの伝染力がきわめて強いために、感染した家畜はと殺(焼却処分)するしかありません。 家畜と接触があると極めて稀にヒトにも感染することがありますが、軽い発熱と水泡(唇、頬、舌、指と足)ができる程度で完全に回復するといわれています。 追加8月5日【共同】英南部サリー州ギルフォード近くの畜産農家で約60頭の牛から家畜伝染病の口蹄疫感染が確認された問題で、英政府は4日、ブラウン首相が夏休みを打ち切ってロンドンに戻り緊急閣僚会議を開くなど、感染源や感染規模の把握、拡大防止に全力を挙げる構え。 英環境・食糧・農村省は、感染農家の近くにある動物研究施設が保管していたウイルスが感染源となった疑いがあるとして調査を進めていることを明らかにした。感染した牛約60頭は4日、処分した。 英国内でのすべての牛と豚、羊の移動が禁止されたことで、この時期に各地で行われる農業見本市を中止する動きも出ている。
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最終更新日
2007年08月05日 18時25分48秒
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