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人にできて、きみだけにできない なんてことあるもんか 藤子・F・不二雄『ドラえもん』より ♪Top Page ~今日からの一節~♪ 《11/25(日)~》 Shopping List
テーマ:たわごと
カテゴリ:FILE“学校”
後期試験は小論文だけでした。
よくある話ですが、過去問を見たのは、前期試験が終わった後で、後期試験まで、2週間もありませんでした。 文章を書くのは、別に嫌いではないのですが、文字数があまりに多すぎました。 1500字程度のテーマ小論文+読解問題と意見論述1000字程度。 さらに困ったことに、テーマ論述は、そのテーマの知識なしに解けるものではありませんでした。 例えば、 「大量の画像を保存・伝達することができる電子テクノロジーは現代社会を成り立たせている先進技術のひとつです。かりに、この視覚的なメディア技術が存在しなければ、私たちの社会や文化は、どのようなものになると考えられるでしょうか。その姿をできるかぎり具体的にイメージして述べたうえで、経験を保存・伝達する技術と社会生活とのかかわりについて論じなさい。(1500字程度)」 とか。 今ならば、まだ少しは知識も得たので、書けるとは思いますが、当時は、もうさっぱりでした。 とにかく教養をつけようと思いました。 ただ、現代文対策として、小論文用の参考書を読んでいたので、まだ、楽になったと思います。 よく、「小論文対策はひとりではできない。誰かに見てもらわないと。」と言います。 それは、多分、その通りなのでしょう。 しかし、僕は、誰にも見てもらいませんでした。 高校の国語科に、完全に信頼できる「誰か」がいなかったのです。 中野芳樹師以外の現代文教師は、あまり、信用できない体質になっていました。 つまらないこだわりですが、中野師が書いた小論文の本だけをやりました。 その力で、後期、合格りたかったのです。 本当に、つまらない、こだわりです。(真似しないでくださいね・・・。) 嬉しいことに、前期試験が終わる前までよりも、一日の勉強時間はぐっと減り、睡眠も長時間とれ、身体的ストレスはなくなっていきました。 そんな中、卒業式がありました。 実感は、全くありません。 本当に、もう、生徒として、高校に来ることはないのだろうか、というくらい、式はあっさり終わりました。 もう、ここにいる大部分の人とは、会うこともないのだとは、そのときは思えませんでした。 今もまだ、4月からは、いつもどおり高校に通うような気がしていて・・・不思議な感じです。 この日、一番嬉しかったのは、おしゃべりできたことです。 ずっと部屋に閉じこもりだったので、もう、人と交わりたくて、仕方ありませんでした。 後期、ホンマに頑張ろう、と気合を入れ直しました。 ・・・ ずっと、解答速報は見ないでいました。 そんなことをしても、結果は変わらないからです。 問題講評だけを見ました。 そこで、α大学文学部は、「やや難化」、もしくは「難化」となっていました。 河合塾の講評では、現代文で最後空白にしたところが「問題の意図が分かりにくく、答えにくい問題であった。難化。」と述べられていました。 もう、ここまで見たら、解答まで見てしまいたくなりました。 そして、ちらっと見るだけなら・・・と思い、ついに、クリックします。 そこで、英語の記号問題は全て当たっていることに気が付きます。 心の中で、どこか、まさかの良い結果を期待している自分がいました。 でも、自由英作は、間違いなく0点。 日本史も、微妙。 古文は、やっぱり「そぞろに」の現代語訳「なんとなく」と、あと一問だけしか合っていない。 期待するのはやめようと思いました。 もう前期は終わったのです。 ダメだったんです。 後期試験だけを見据えて、ただひたすら、やりました。 ・・・・。 前期試験、合格発表の日。後期試験は、5日後に迫っていました。 その日が合格発表ということはもちろん、知っていました。 朝の9時から、大学のHPで発表されます。 でも、目が覚めたのは、10時過ぎ。 最近は、夜遅くまで起きている代わりに、昼頃まで寝る、という、習慣がついてしまっていたので、いつも通りです。 発表はHPで行われるのですが、希望者には、電子郵便(レタックス)が届きます。 それを待ちました。せっかく、500円以上かけたのですから。 しかし、なかなか、届きません。 ・・・ 依然として、心のどこかで期待していました。 何を考えとんねん、と、自分に言い聞かせます。 ムリなものはムリ。 一刻も早く、落ちたことを確認して、小論文対策に拍車をかけたかったのです。 ・・・・ 待ちます。 それでも、来ません。 ・・・。 午後1時。 来ません。 その日は、午後2時からテーマ論述の過去問を解こうと、午前中に解答用紙を作成していました。 このままだと、ずるずるいってしまう・・・500円は無駄になるけど、もう、インターネットで見てしまおうと、決心しました。 大学のHPには、あっという間につながりました。それもそのはず、今でさえ回線が混雑しているわけがありません。 どうせ、アカンねんから・・・。 と、「文学部」の文字をクリックするのかと思いきや、「法学部」の文字をクリックしてしまいました。 法学部の合格者の受験番号が画面に映し出されます。 やっぱり、怖かったです。 結局、「経済学部」、「工学部」、・・・など、全ての他の学科の数字を見ました。 そして、最後に、今度こそ、「文学部」の文字を・・・・・。 クリックしました。 画面が映し出されます。 ・・・・・・・・(ムリムリ)。 ・・・・・・・・・。 え? ! そこには、紛れもなく、自分の受験番号がありました。 唖然としていました。 これは、また、他学部の合格発表のページを開いてしまったのか・・・と思い、もう一度、同じ操作を繰り返しました。 やっぱり、あります。 涙は出ませんでした。そういう体質です。 叫びもしませんでした。そういう体質です。 感動というより、ビックリでした。 こんなことなら、もっと、ワクワクしながら、発表を待てばよかった・・・・。 本当に、想定外の出来事でした。 実感はありませんでした。 その直後、書留郵便が届きました。 それは、合格通知でした。 嬉しかったです。 でも、信じられませんでした。 ・・・・。 辺りも暗くなったころ、電子郵便(テレメール)を持ったおっさんが、ようやくやってきました。 おっさんには、もちろん・・・・にっこり?笑って、接しました。 「遅くなって、すみません」 「いえ、ありがとうございました♪」 と。 (完) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 長文、失礼しました。 これは、ただの個人的な記録として、書いたものです。・・・。いずれ、忘れてしまうのが人間ですからね。 未だに、なんで、自分が合格ったのか、分かりません。 採点ミスかも知れません。 採点者との相性が良かっただけなのかもしれません。 そんなこと、どうでもよくなりました。 合格のための秘訣なんて分かりません。 ただ、思うことはあります。 一つ目は、「受験勉強は、受験のためにしかならない、なんてことは、絶対ない」ということです。 もちろん、今、それを実感しているわけではありません。 そんな気がするだけです。 高校では 「受験で頭がいっぱいになってはいけない。受験以外の勉強も、ちゃんとやらなければ。」 とか、受験勉強が、まるで、毒であるかのように言う先生もいました。 「現代文の読解方なんて、ない。そんなん、ただの、受験テクニックや。」とか。 でも、これは、「受験勉強は受験のためにしかならない。」という考え方が強く示されていますよね。 僕は、個人的に、ですが、そうではないと思うんです。 もちろん、受験のためだけの勉強もあるとは思います。 いわゆる、「小手先のテクニック」というものです。 また、受験勉強と、大学での学問の性質が違うのも分かっています。 でも、「一生モン」になる受験勉強も、あると思うんです。 少なくとも、中野芳樹師に学んだ現代文の読解方は、ずっとこの先、論文を読んでいく上でも、使えるものだと思いました。 こう考えてみると、受験勉強の方法は、重要です。 勉強のことだけでもないでしょう。 でも、これは、ただの、予想です。 そんな気がするだけです。 当たり前ですが、何年か経ってみないと、分からないでしょう。 二つ目は、「やる気と根性と強い意志と自信だけでは、どうにもならない」ということです。 それは、幾多の失敗が物語っています。 「やる気さえあればできる」なんていう考え方は大嫌いです。 でも、「やる気も根性も強い意思も自信もない」のは、もっと、どうにもならないと思います。 つまり、「『やる気や根性や強い意思や自信があること』は、『どうにかなる』ことの十分条件ではなく、必要条件である。」ということです。 言わなくても分かると思いますが・・・ 『やる気や根性や強い意思や自信』がある → 『どうにかなる』は成り立ちません。 しかし、 『どうにかなった』ということは、『やる気や根性や強い意志や自信』があったということです。 言い換えると、やっぱり、ここでも、「勉強の方法はむちゃくちゃ大事。」ということです。 ただ、そんな気がするだけです。 ・・・まぁ、全ては、たかが、一度、受験に接しただけの者の戯言です。 最後になりましたが・・・、 これから初めて受験を迎える方、そして何よりも、もう一年、頑張られる方に、影ながら、ではありますが、心より、エールを送ります。 では、いつかまた・・・逢えるその日まで・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2007年04月06日 21時17分49秒
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