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カテゴリ:偉人の言葉
イチロー
バッターには積極的に打とうと思う体と、我慢する体の両方が要る んですね。だけど自分がものすごく調子がいいときというのは、ス トライクゾーンが異様に広がるんですよ。どんな球でも打てるよう な気がする。で、実際にそれを打ちにいくと実は打てないんですよ。 糸井 なぜなんですか? イチロー 打てるはずのない球を打てると思ってるから。「打てるポイントを、 自分で広げちゃっている」ということなんです。ほんとに打てると ころは決まってるのに、そこから外れたものを打とうとする。だか ら当然打てないんです。 糸井 そんなことをわかったのって、いつですか? イチロー 自分のカタチができてからです。九九年以降ですね。 糸井 すでに何年間も大打者扱いされてた状態でも、まだそんなことをわ かってなかったってことなんですか? イチロー ぜんぜんわかってなかったですよ。とにかく自分のカタチができな い状態ではいろいろなことを感じられないですから。九八年までの ぼくはそのカタチを探すのに精一杯だったんです。世の中の人の中 にはカタチが変われば、それを「進化」と評価する人もいますけど、 ぼくの場合は「退化」だったんですよね。 進化するときっていうのはカタチはあんまり変わらない。 だけど 見えないところが変わっている。それがほんとの進化じゃないです かね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年08月09日 05時25分04秒
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