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カテゴリ:読書感想
「パズルレディの名推理」パーネル・ホール再読です。
ブログはじめる前に読んでた本の感想も書きたいな~と思いつつ、なかなか書けてません。乙一とか福井晴敏とか古橋秀行とか成田良悟とか神林長平とかコニー・ウィリスとかロバート・アスプリンとかサラ・パレツキーとか、その他色々ぼちぼち書けたらいいな。(ってどんな組み合わせ?) というわけで、まずはパーネルホール。へっぽこ探偵スタンリーのシリーズの作者です。こっちもお勧めだけど、とりあえずパズルレディ、ジャンルはミステリです。 このパズルレディってのは全国256の新聞にクロスワードパズルのコラムを連載してるパズルの専門家の主人公のコーラ・フェルトンのこと。コーラはカールのかかった白髪、メタルフレームの眼鏡、明るい目と血色のいい頬をした、趣味はガーデニングの上品で知的な優しいおばあさん。 ・・・・・・と言いたいところだけれども、それは世を忍ぶ仮の姿(笑) 起き抜けには、一番に冷蔵庫を開けてトマトジュースを出し、ウォッカをどばどばと注いでそこにウスターソースとタバスコとセロリソルトを加えてかき混ぜて作ったブラディマリーを一杯きこしめないと目が覚めない。夜更かし世遊び大好き、タバコもお酒も何でも来い!常に酔っ払い状態で元気が有り余ってるおばあさん。コーラが破天荒な分、同居してる姪のシェリーは真面目で苦労性。暴力亭主から逃げ出すために、コーラと二人でマンハッタンから田舎町に引っ越してきて隠遁生活を送ってます。 そんな中、田舎町で殺人事件が起こり、死体からクロスワードパズルが発見されたせいで、コーラとシェリーは事件に巻き込まれることに・・・・・・ パーネルホールはなんといっても会話が軽妙で気持ちいいです。まあ、訳者の力も大きいかも知れないけれども。翻訳モノてゆうと、回りくど~い、読みにく~いってことで苦手な方もいると思いますが、そんな人にはパーネルホールはお勧めです。 あと、海外ミステリとか読むと、女性はノーブラでふらふら出歩いてたり、あっさり簡単にベッドインしたりってハリウッド映画的な玄関開けたら2分でアハン♪(By銀魂)なシーンを結構目にしますが(←勿論、そんなんばっかじゃありません)、この「パズルレディの名推理」はシェリーと新聞記者のアーロン(←白抜き)のあんた達中学生?みたいな関係がとっても初々しくてかわいいです。いやあ、もうにやにやしちゃう。あ、言っとくけど、コーラがそうだって訳じゃないからね。いや、おばあさんが初々しいのもありっちゃ十分ありですが(笑) ミステリとしても、文句はないです。って、ワタクシ、ミステリは好きで読むけれども、あんましトリックの善し悪しが分かってません。←ダメじゃん。 このパズルレディはシリーズで2冊でてます。2作目の「パズルレディと赤いニシン」もおすすめ。 そういや、軽妙な語り口ですらすら読めるってんで思い出すのが「外人はつらいよ」。絶版になってるかと思ったらそうでもないや。結構前に出た本なのに(って、楽天では売り切れてますが) 小説じゃなくエッセイみたいなものですが、当時通ってた塾の先生が薦めてくれたもので、これもお勧めです。薄いし1時間もかからずにさくさく読める。 この塾の先生ってのが、すごい面白くって、授業そっちのけでいろんな本を教えてくれたっけ。小学生に三島由紀夫の「金閣寺」とか古谷三敏の「寄席芸人伝」を薦めるような素敵先生でした(笑) 大学生のアルバイト講師だったけど、生徒に大人気だったんだよなあ。今、どうしてんだろ。 感想を読ませていただいた素敵サイトさまはこちら→blog mr お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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