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2006年03月29日
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カテゴリ:読書感想
終末のフール 

8年後に小惑星がぶつかって、地球が滅亡すると発表されてから5年のお話。
普通は、こうゆう設定だと小惑星が落ちてくると分かった当初の頃、もしくは隕石が落ちてくる直前を舞台にするんじゃないかと思いますが、そこは、さすがの伊坂幸太郎。
発表されてから5年という微妙に中途半端(笑)な時期の様々なドラマを紡いでいます。小惑星が地球にぶつかるという発表から1年後でも7年後でもなく5年後。この微妙な時期が、終末を迎える世界観の中で、殺伐としててもおかしくないはずのストーリーを優しいものにしているんだと思いました。

う~ん、やられた。すごい、すごいぞ、伊坂幸太郎。(≧▽≦)☆

たとえ世界が終末に向かっていたとしても(形はどうあれ)前を向きつづける登場人物達がとても愛しいです。読んでて、人生に前向きになれます。(特に、自分なんか、いつも後ろ向きなだけにより一層・笑)

ところで、小惑星(もしくは隕石)がぶつかって地球が滅亡というと思い出すのが、新井素子の「ひとめあなたに…」と藤崎竜の「PSYCHO+」
どっちも確かウチにあるはずなんですが、どこにしまったっけ……(遠い目)
と、ともかく、同じ素材を扱ってても、雰囲気は全然違って面白いです。「ひとめあなたに…」は、地球滅亡間近の混乱のなか、正気と狂気、現実と非現実の狭間でゆれるストーリーだし、「PSYCHO+」は(打ち切りだったので、かなり端折ってありますが)少年漫画らしく、最後は超能力で、危機を脱するストーリーです。
ってなんだか読み返したくなってきたぞ。どこにしまったっけ……(遠い目)←しつこい。

あいかわらず、伊坂幸太郎の得意技、18番といっていいのかな?この「終末のフール」は8編からなる短編集なんですが、それぞれ登場人物が微妙に重なり、作品同士もからみあってます。で、も一つ得意技な他作品とのリンク。これは、伊坂作品ファンとしたら、いつもだったら大喜びできるんですが、いかんせん、この「終末のフール」は世界の終末のお話。
リンクなんかした日には、陣内も黒沢も西嶋も饗野も死んじゃうじゃん!とおっかなびっくり読んでたわけですが、5話目の「鋼鉄ウール」でものすごい焦りました。

え?児島ジムの苗場?キックボクシング?そ、それって「砂漠」(感想はこちら)にも出てこなかったけ?
と焦りに焦って、途中「砂漠」を確認。「砂漠」のキックボクシングの選手の名前は、苗場ではなくって阿部薫でした。ふう、良かった。

・・・・・・ハッΣ(゚ロ゚〃)、もしかして、「週末のフール」は「砂漠」の何年か後とかって設定なのかも!
と、も一回焦りに焦って、再度「砂漠」を確認。

「砂漠」ではジムの名前は(多分)書かれてませんでしたが、ジムの位置は『仙台の駅に近い、裏通り』、「週末のフール」の児島ジムは『(仙台の)市街地の東端に位置する細い裏通り』
(ちなみに、仙台の地図はこちら
ええっと、これは、違うと思っていいんだよね?仙台の地理がさっぱりわかりませんが、うん、きっと違うに違いない。もし、両方のジムが同じであったとしても、パラレルワールドってことで納得しよう。そうしよう。

それにしも、ホント、相変わらず素敵なお話でした。今度こそ、これで直木賞いけますかねえ。
まあ、今更直木賞とらなくったって、イケメンさわやか好青年作家(笑)として売れに売れてるから関係ないかもしれませんが。
本に挟まってる集英社の新館案内の表紙が、伊坂さんがどどーんと出てるのを見て、ちょっとのけぞりました。そうか、ビジュアル面でも売り出すのか、なあんてね(笑)

今回も文句なし!ではあったんですが、もうミステリは書かないのかなあ。新潮ミステリー倶楽部というミステリ畑出身ではあっても、ベクトルはミステリは向いてなさそうなのが、ちょっと寂しい。伊坂幸太郎のミステリも読んでみたいぞ!

ちなみに、「太陽のシール」のアナウンサーのモデルはひょっとしてみ○もんた?とか一瞬思いましたが、○のさんは、結構(独り善がりとは言え)正義漢ですし、確実に違うでしょう。ワハハハ。我ながらバカですねえ(笑)
あと、一つ希望を言うなら、「冬眠のガール」で、主人公がスーパーで長芋を買いますが、長芋を作ってる農家の人を主人公にした話なんてのも読みたかったです。(そこまで求めちゃったら、贅沢すぎるかな?)

最後にそれぞれ印象に残ったセリフを並べてみました。

 『終末のフール』 「おい」「嘘ですよ」
 『太陽のシール』 「考えたんだ。そして決めたんだ」
 『篭城のビール』 「なあ、辰」
 『冬眠のガール』 「おまえは、超人だ」
 『鋼鉄のウール』 「できることをやるしかないですから」
 『天体のヨール』 「星を見るよりも明らかなんだ」
 『演劇のオール』 「おまえもいつか、誰かを許してあげなさい」
 『深海のポール』 「自殺なんてしたら、ぶっ殺すからな」

そういえば、『冬眠のガール』の小松崎は「チルドレン」の陣内、『天体のヨール』の二ノ宮は「砂漠」の西嶋をちょっぴり連想してしまいました。こうゆうキャラを書かせたら、伊坂幸太郎の右に出るものはないですね\(^▽^)/

【追記】感想その2書きました。

こちらの素敵サイト様で感想を読ませていただきました♪
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さてさて、今日は(今日も)職場では肉体労働でしたが、今日で終わると思ったら、明日も肉体労働らしいです。
だーかーらー、箸より重いもの持ったことないんだってば!
と力いっぱい主張したんですが、あっさりスルー。(←当たり前だ)
というわけで、明日もしぶしぶがんばってきます。筋肉痛が・・・(泣)







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最終更新日  2006年03月29日 21時53分10秒
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