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2006年09月08日
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カテゴリ:読書感想
「ちょっと気になる新人さん」が、「かなり気になる作家さん」にランクアップ。
前作の「九杯目には早すぎる」(感想はこちら)は時間つぶしのためだけに買ったんですが、これが以外に面白く、注目してた作家さんなのです。

          出られない五人

東京郊外のビル地下にあるバー〈ざばずば(the bar's bar)〉に集う男女5人。脳溢血(のういっけつ)で急逝(きゅうせい)した愛すべき酔いどれ作家・アール柱野を偲び、彼の馴染(なじ)みの店で一晩語り明かそうという趣旨(しゅし)の会合だった。だが、突如(とつじょ)身元不明の死体が目の前に転がり出たところから、5人に疑心暗鬼(ぎしんあんき)が生じる。殺人犯がこの中にいる!? 翌朝まで鍵をかけられ外に出られぬ密室の中、緊張感は高まっていく。しかし5人には、それぞれ、出るに出られぬ「理由」があったのだ……。 



前作同様、軽妙な語り口のせいか、スラスラ読めます。リーダビリティの高さは折り紙付き。

思い浮かぶのは西澤保彦さんの「殺意の集う夜」。(当然、内容は違いますが。あくまでイメージ。)
カリカチュアライズされた登場人物たちが、これでもかと、勘違いして思い違いをしてくい違っていく。
愛すべき登場人物・・・・・・なんてことはまるでなく、現実にいたら絶対うっとうしい、もしくは殴りたい連中ばかり。
最初から最後まで「ざばずば」の中で物語は展開します。一種の密室(電話は繋がらない、出られない)ではありますが、無理やり集められて閉じ込められたのではなく、自主的に集まって閉じこもってるので、まあ、自業自得です。

読んでて思ったのが、いろんな面でとにかくダメな人たちを書くのは、ホント上手いなあ・・・・・・ということ。まだ2冊しか読んでないで断言はできませんが、ダメな人たちのとことんダメな言動を書く、というのが蒼井氏の持ち味なのかもしれません。

そして、「ああ、あそこのアレがコレに繋がるのか!」という楽しさはあちこちに見られます。この辺、伊坂さんレベルまではいかないにしても、普通に楽しい。
ただ、ラストはちょっとあっさりしすぎかな・・・・・・。「殺意の集う夜」みたいに、「おいおい、そんなのアリ?( ̄□ ̄;)!!」というのが欲しかったというのが正直な感想。
う~ん、でも、このすかした感はわざとなのか?そうだとしても、もうちょっと捻りが欲しい。

ミステリとしては、軽いタッチの作品です。トリックをロジックで解き明かす、なんてことは全然なく、事件の真相はなしくずし的に解明されます。
ただ、登場人物の名前が漢字とカタカナとを使い分けてるとこなんかは作者のこだわりを感じますし、作中作のアール・柱野の作品ちゃんと読んでみたい。ライト感覚で読めるミステリとしては、いい線いってるんじゃないでしょうか。

前作を読んだ時も思ったんですが、今のうちにチェックしておけば、ブレイクした時に、「自分は昔から知ってた」なんて自慢できるぞ!多分ね(笑)

ところで、この作品に出てくるミニボトルのガシャポンは、(中身がちゃんとしているなら)商品化したらかなりいけそうです。
っていうか、もし実在したら、絶対嵌るよ!ただし、中身がちゃんとしたお酒ならね!

【参考HP】 蒼井上鷹作品集 
自分はまだ全部は読んでませんが、こちらで、蒼井氏のSSが読めるようです。
ちょっと、っていうかかなりお得ですので、是非ご一読を♪


感想を読ませていただいた素敵サイト様
はちみつ書房 読丸電視行 まみむメモ





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最終更新日  2006年09月08日 21時38分22秒
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