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2012年03月31日
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テーマ:銀魂(1187)


ええっと、私の誕生日は3月25日で、ぽっぽさんが誕生日SSを書いてくださったんですが、いやこれ。

楽しいのは私だけじゃね?┐(゚⊇゚)┌

っていうか、絶対私だけです。オンリー私です。←日本語が変

私だけが嬉しいSSをアップしてもいいのかと思わないでもないんですが、でもここ、私のブログだし、まあ、いっか!☆^(o≧▽゚)o ←ぇー

というわけで、内容的には銀妙風(あくまで「風」)に私の誕生日をお祝いしてくれる銀さん達なストーリーになってますので、銀魂以外のキャラの名前が出てくるのが苦手な人はご覧にならないのが吉です。

なんかこう、SSに自分の名前が出てくると、あれですよね。

むきゃー!o(>ロ<o) (o>ロ<)oバタバタo(>ロ<o) (o>ロ<)o って感じ?

むきゃー!o(>ロ<o) (o>ロ<)oバタバタo(>ロ<o) (o>ロ<)o



「銀さん銀さん」
事務所の机に下品にも両足を乗せてくつろぐ銀時の袖を引っ張って、妙が言う。
「んあ?何だ、お妙か。何か用?」
半開きの瞼の下から除いたその眼球はいつにも増して鈍く濁り
顔に乗せた雑誌の下で口が動いているのが、その動きで分かった。


【お祝い】


弥生の月も終わりを告げようという頃。
大幅に遅れて花をつけた梅の匂いが窓から差込んでいる。
春らしい爽やかな風と共に猛威を奮う花粉の攻撃を受けて
万事屋の居間には使い散らした紙が散乱していた。
いつもなら新八が片付ける役目を担うのだろうがその新八も今、
神楽と共にソファの上にぐったりと横たわっている。

「銀さん銀さん、かずはさんが誕生日なんですって」
妙は芳しい梅の香りに一抹の名残惜しさを覚えながらも
万事屋の惨状の元凶を防ぐため、静かに窓を閉めた。
「誰だよかずはさんって。お前の知り合いか?」
銀時は如何にも興味が無さそうに妙を見上げると
妙は幾分か厳しい顔つきになって、銀時の小脇に姿勢良く佇む。
「かずはさんは銀魂で銀さんの事を1番好きだって言ってくれている人です」
「マジでか。流石銀さん人気者だ」
「私じゃないっていうのが、ちょっと癪ですけどね」
妙はそう言って、肩をすくめた。

「とにかくそういう訳ですから、ちゃんとお祝いなさい」
「お祝いってお前…物理的に無理に決まってんだろ。
そもそも銀さん毎週ジャンプで頑張ってるからね。それが1番だろ」
「かずはっちは銀妙スキーアルヨ」
傾きかけた日差しを髪の毛の浴びながら無気力な返答を繰り返す銀時に、寝転がっていた
神楽がいつの間にか起き上がって、銀時の座る椅子の脇から顔をのぞかせていた。
膝の上に乗せられた腕の感触でそれに気付いた銀時は特に驚くこともなく脇の神楽を見下ろす。
「銀妙スキーって何だよ神楽ちゃん…」
新八は未だ具合が悪そうに眼鏡の奥の眼球を擦ったり、
鼻を啜ったりしていたが、皆から少し離れた所から声をかける。
「銀ちゃんと姉御がいい雰囲気になったらいいなーっていうアレアル」
「神楽ちゃん、気持ちの悪い冗談はやめて頂戴。いくら私も怒るわよ?」
「ほんとだよ全く。認めないからね僕は」
「何で俺を差し置いて勝手に俺の事蔑む方向に向かってるわけ?」
神楽以外の全員が一様に首を横に振り、あり得ない冗談としてそれを扱っていた。
当の銀時もくだらぬとその言葉を一蹴しては、大きな欠伸をした。
「大体何を好き好んでこんなゴリラ娘と俺が…」
いい加減学んでも良さそうなものだが、生まれついての
口の悪さとは如何ともし難いものなのだろうか。
銀時の隣で額に筋を浮かび上がらせた妙が拳を握り締めて立っていた。
新八は心の中で呆れながら、その後瞬時に起きるであろう出来事を予想していた。
しかし、意外や意外。
銀時の顔を振りぬいた鉄拳は妙のものではなく、神楽から放たれたものであった。
「このヘタレがあああ!!」
そう叫んだ神楽と、椅子ごと後ろに飛ばされた銀時に妙は勿論、新八も目を丸くした。
銀時はしこたま頭を床に打ちつけ、その後頭部を両手で抱え込みながら呻いている。
しかし、そんな様子を厳しい顔で睨みつけた神楽は、仁王立ちになって銀時を叱責する。
「銀ちゃんがそんなんだからいけないネ!!
ジャンプで頑張ってる!?ナメた事言ってんじゃねーアル!
だったら今すぐ姉御と追加フラグの一つや二つ立ててこいやぁ!」
「神楽ちゃん?何言ってんの?」
「ちょっと神楽ちゃんてば、やめてよ」
声を荒げる神楽とは余りにも対照的に冷静な言葉を発する新八の他に
神楽をなだめようとする妙は幾分か焦った様子である。
しかし神楽は最愛の姉妹分の言葉にも、この時ばかりは耳を貸さず妙の手を振り払った。
「いいやコレだけは言わせて貰うアル…坂田銀時ィ!」
その名をまるで鬼将校か何かのように点呼した神楽の前に上体のみを床から起こし、
殴られた顔面を抑えながら怯えた様子で後ずさりする銀時に鬼神の面影は微塵も無く、
更に追い討ちをかけるように神楽は銀時に詰め寄った。
「お前と来たら…女と見境無くフラグ立てては折り再度立てては折りの繰り返し!
フラグを立て続ける度胸も無い男が、偉そうにしてんじゃねーヨ!!」
「ちょっ、どうしたの神楽ちゃん…?
銀さん、いつもの神楽ちゃんに会いたい…な~なんて…」
未だ自分が殴られた理由さえ理解していない様子の銀時は額に玉のような汗を光らせながら
更に背後にずり下がったが、壁に当たってそれ以上退く事ができなくなった。

そんな銀時を禍々しい気と共に見下ろしていた神楽だったが、やがてそれは風船がしぼむように
突然収まり、項垂れた神楽の顔面には影が落ち、その下から泣きそうな声がした。
「情けないアル…」
「どういう展開なんだよコレ」
三人から少しばかり離れたソファでお茶を啜りながら、
神楽の後姿越しに事の流れを観察していた新八は遂に口を挟んでみるものの、
その重苦しい雰囲気に誰も応えることは出来ず、再び声を発したのは神楽だった。
「銀ちゃんは…銀ちゃんが本当に逃げてるのは自分からネ!
相手を傷つけたくないからって、本当に好きになる事からも逃げてるだけの…
ただの…臆病者アル!」
か細い声はその感情の昂りと共に声量を増しそれと同時に喉の奥が詰まったような、
そんな独特の声を発した神楽が振り上げた面の目頭からは大粒の涙が零れ落ちていた。
「神楽…お、俺は…違う!そうじゃない!俺は…俺は……!」
神楽の泣き顔に驚いた所為なのか、銀時はこれまでになく平常心を失い
筋道もへったくれも無い、悪あがきのような弁解を口にした。
しかしふと顔を上げて捉えられたその視線に耐えられず
銀時は顔を逸らして床に置かれた己の手の甲を無意味に見つめた。







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最終更新日  2012年03月31日 15時56分41秒
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