カテゴリ:美術・展覧会
昨日、竹橋にある東京国立近代美術館へ「モダン・パラダイス展」を見に行ってきました。
この企画展は岡山県倉敷市にある大原美術館と東京国立近代美術館のコラボレーション企画で 両館に所蔵されている日本と西洋の名画を比較しながら (例えば モネ「睡蓮」VS 菱田春草「四季山水」,マティスの「画家の娘-マティス嬢の肖像」 VS岸田劉生「麗子肖像(麗子五歳之像)」などのように対決形式にして対比している) 近代美術とは何かを様々な角度から楽しめるように工夫されているとても興味深い企画展でした。 モネやルノワール、マティス、ピカソ、デ・キリコ、モロー、ミロ、 棟方志功、青木繁などなどたくさんの名画がありとても見応えがあったのですが、 その中でももっとも印象的で心を奪われたのは 岸田劉生麗子肖像(麗子五歳之像) でした。 岸田劉生の「麗子像」といえば、日本人のほとんどが 教科書や何かでで一度は目にした事があるでしょう。 けれどその少し不気味な画風に恐さを覚えた一人も少なくないと思います。 そういう私もかつて「麗子像」に恐怖を覚えた一人。 昨日見た「麗子肖像」も写真でみると やはり少し妖怪チック(劉生センセイごめんなさい(^^;)なのですが、 この目で見たホンモノは不気味というより、強い「生」、生命力を感じました。 生命の宿った肌、目力。 本当に息遣いが聞こえて来るようでした。 生きているようで不気味。。という言い方も出来ますけどね(笑) とにかくこの絵に圧倒され展覧会を一通り見終えたあと、また引き返して見に行ったほど。 教科書に出ている「麗子像」もいつかホンモノを見てみたいものです。 そのほかにも藤田嗣治(レオナール・フジタ)の描いた戦争記録画(常設館には小磯良平のものも)もあり、 乳白色の肌の少しイラスト風のフジタしか知らなかった私にはかなりのショック。 けれど戦争記録画の藤田の方が好みかもしれません。かなりの大作です。 やはり戦争というのは人にかなりの影響を与えるのだなと当たり前なことかもしれないけど 改めて考えさせられた一枚でもありました。 行く前まではそんなに期待もしていなかったのだけれど 色々な発見ができ、とても楽しめた展覧会でした。 やっぱりなんでもホンモノを自分の目で見なきゃだめですな。 またせっせと美術館めぐりしなきゃ~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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