【パリのおばあさんの物語】
パリのおばあさんの物語パリに暮らす一人のおばあさんが、昔を振り返りながら今を語る。フランスで子供から大人まで読みつがれている絵本を女優・岸惠子が初めて翻訳。 誰にも訪れるであろう・・「老い」誰しも歳を重ねるとしわも増え白髪になり物忘れをするのです。ただ・・その対応が人それぞれ。この本に出てくるおばあさんは回想しながら呟きます。「私にだって若いころはあったのよ。」けれどももう一度若くなってみたいと思いませんか?そう問われたら・・「いいえ」だって・・わたしの分の若さは もうもらったの。今は、歳をとるのがわたしの番。 この主人公のおばあさんは「ユダヤ人」で移民し様々な苦労をしてきました。だからどんな時も「明日になれば きっとよくなるわ」(ちょっと、「風と共に去りぬ」のスカーレットの台詞に似てますね。) この主人公のおばあさんのように老いても感謝し孤独を感じても生きてゆけるのか・・わかりませんが後悔しないように生き抜かねば・・と思うのです。 一気に読めば 10分もかからず読める本ですがじっくりと何度も何度も読みたい本です。