カテゴリ:地球に優しい
電気より灯油の方が経済的ですよと以前の日記に書いた。
電気は石油を燃やして作り、その電気をさらに熱エネルギーに変えるのだから、 石油を直接燃やす、石油ファンヒーターの方がエアコンより圧倒的に効率がいいものだと思い込んでいた。 ところが、HSGさんから 今の省エネエアコンはヒートポンプ方式だから 電気を直接熱に変えている訳ではなく、 1の電気エネルギーの投入により4~6の熱エネルギーを取り出すことが できるそうである。 だから、最近の省エネタイプのエアコンの場合、石油ファンヒーターより経済的になることがあり得るそうである。 ”ヒートポンプ”って何だ? で、例によって調べてみた。 ヒートポンプというのは、コンプレッサー(圧縮機)を回すことで、 寒い屋外の空気から熱を奪い取り、室内に熱供給するしくみのこと(暖房の場合)。 何故、気温の低い屋外から、気温の高い室内に熱を送り込むことができるのか? ポイントは次の二つ (1)液体は気体になるときに熱を奪う 逆に気体は液体になるときに熱を与える。 消毒のアルコールを腕に塗ると、ひやっとするのは、アルコールが気体になって、腕の熱を奪うから。 (2)気圧が低いと液体は通常よりも低い温度で沸騰して気体になる。 富士山では100℃より低い温度で水が沸騰する。 逆に気圧を上げると気体は液体になる。 この二つを使ったのがヒートポンプ。 図に書いてみた。 エアコンには常温常圧で気体の冷媒を使う。 これをコンプレッサーで圧縮すると、液体になる。 暖房の場合、圧縮された液体を常圧に戻すと、気温が低い屋外でも蒸発して気体になる。 このとき、気体になった冷媒は屋外から熱を奪う。 この気体を再びコンプレッサーで圧縮して室内側に入れる。 そうすると気体は液体に戻る。この時にさっき奪った熱を放出し、室内を温めるというしくみ。 だからエアコンの場合、電気エネルギーはコンプレッサーで空気を圧縮するのに使われているだけなので、 電気のエネルギーを熱に変換している訳ではない。 このようなヒートポンプを使ったエアコンでは、 投入した電気エネルギー1に対して、4~6の熱エネルギーが得られるそうである。 非常に効率がいい。 新型の省エネタイプのエアコンはエコですね。 →省エネエアコンランキングの日記へ →エアコン49機種のCOPランキングへ ---- ただし、新しいエアコンを購入するのは、新たなゴミを作ることになり、 廃棄物という点では、ネガティブかも。 こういうところが、環境問題の難しいところ。 →人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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