狭山蹴球弾

目の前には

霧のような色をしたシールドがある

白く濁り、もやもやしている

ときどき隙間から、向こう側が見える

向こう側は

キラキラしていて、

とっても楽しそうで、

希望に満ち溢れた未知の世界のようだ

そっちに行きたい！

そこに行きたいんだ。
って、一生懸命まわりの人に話している

必ず行くんだ！って。

今は壁の前で、

腕組みをしたり、

寝そべってみたり、

目の前まで行って覗き込んだり、

誰かと話し合ったり、

どうしたものかと考えている。

早く超えちゃえばいいのに‥。

今はそういった時期だ。

必ず壁の向こう側へ‥