ラマンを訪ねる旅皆様、ご存知でしょうか。ここサイゴンが舞台になった数々の映画の中で、きっと日本でも一番有名なのはこの映画だと思います。。 仏題『L'amant』、英題『LOVER』そして邦題『ラマン 愛人』。 邦題をみたらきっと「あっ!!」と思う方も多いのでは??? ******************* WIKIPEDIAより ********************* 1929年のフランス領インドシナが舞台。 華僑の中国人青年と貧しいフランス人少女の恋。 主人公の少女は、母と二人の兄と共にベトナムで暮らしていた。母は現地で教師をしていた。しかし、母は現地の役人にだまされ、土地のほとんどが海水に浸かってしまう土地を買わされてしまう。そのため、一家は貧しい暮らしを送っていた。母は長兄ばかりを可愛がり、兄は母からもらった金で阿片を買い、彼女と、少女にとっての二番目の兄に暴力を振るい二人を苦しめていた。 現地のフランス人女学校に通う彼女は、ある日、メコン川のボート乗り場で、一人の華僑の青年に話しかけられる。やがて二人は関係を持つようになる。 少女は、彼と関係を持つのは、初めは単なる快楽の為、お金稼ぎの為だと割り切っていた。母親も最初は中国人青年との関係を良くは思わなかったが、娘が中国人青年からお金をもらっている事を知り、そのお金が貧困を凌ぎ、フランスへ帰る資金になることが分かり二人の関係を許した。 しかしそのうちに彼女の感情が微妙に変化し始め、二人は離れがたい仲になっていく。 ******************************************************** この映画、日本では修正が入るほどの過激な性描写がはいってます。 映画が公開されたのが1992年。 当時10歳のわたくしですが、その後テレビ放送をみて幼心にきっとこれは子供が見てはいけない映画だ!と思い、ストーリーも全然覚えておらず、またその後見る機会もなかったものです。。 たまたまなぜか2日続きで友人や仕事絡みでラマンについての話がでたことがきっかけでとりあえず見てみたい!! と思って昨日の午後、さっそくDVDを購入してきました。 友人と観賞会。。 もともとのイメージが払拭されるようなホントに素敵な映画でした。 思春期の家族との葛藤や不満、それの反抗かのように青年との関係を始めた主人公だけど、日に日にお互いの愛を感じ始める、純愛映画です。 そして最後にフランスへ発つ船の中でショパンのワルツを聴きながら彼を愛していたことに気づいた彼女。 この原作が作者の自伝ということにもまたなんとも切なくて。 今、ここベトナムでこの映画を見れたこと、ほんといい経験になりました。 ベトナムは本当にいろんな歴史を抱えた国です。 ベトナムのイメージが戦争とか、枯葉剤などのかなしい記憶やアオザイやショッピングなどの軽い感覚だけじゃなくて。 最後の最後に私はやっぱりベトナムが大好きなんだなって気づきました。 そして鑑賞終了後。。。 せっかくサイゴンにいるんだから実際撮影の舞台になった場所を見に行きたい! ってなわけで本日、ラマンをめぐる旅に出てきました。 まずは、主人公が通っていたフランス系の学校。 こちらの建物は、現在ホーチミンで有数の進学校LE PHUONG HONG高校になっています。 今日は日曜だし、とあきらめつつ行ったものの! なんと!! 映画の撮影中。(ラッキー^^) 守衛さんに止められるも得意の 「5 PHUT DUOC HONG??(スペルあってるかな??5分だけいい???」 で渋い顔されながらも侵入成功☆ 中には昨日見たままの学校がありました。 *実物*学校正門 *映画* *実物*グラウンド *映画* *実物*本を読むフリの私… *映画* *実物*教室 *映画* そこから、彼らの愛の住処だったチョロン(中華街)地区へ。 彼らが逢瀬を重ねていたのはチョロン地区の中でもサータイという、 時代設定時のフランス統治時代の1930年代、西の人の街としてフランス人が多く住んでいた地域だそうです。 現在はドローカルの市場があるだけで、映画でみた門などは残念ながらありませんでした。。 *実物*実際の撮影に使われたという家と市場 *映画* ここで映画とは関係ないけれど女系の神様を祭ってある天后宮というお寺にたちよってお参りをしてきました。。 一緒にいった友人は火災発生状態でお参り用の紙を運ぶ最中に落とすという惨事…。。 罰が当たりませんように・・・汗 そこからのども渇いたのでいったん中華街らしくパールティーを飲みに。。さすがローカルらしくお値段もやすかった~~^^ 1つ7000ドン(50円くらい)。。 その後、いつも何気に通過していたのに気付かなかったという寮を見に行きました。 ここはうちからバイクで3分くらいの場所にあるのに今まで気づかなかった!!!! *実物*現在は学校?塾?のような場所になってました。 *映画* そんなこんなで、とりあえず行けそうな場所で行きたかった場所を制覇できました。 今回こういったいろんな歴史のあるエリアや建物を見て気付いたのは、すごい勢いで開発が進んではいるけどまだまだサイゴンにも素敵な歴史ある建造物が沢山のこっていること。 そしてそれが今の発展の中にも形を残していきていることに気がつきました。 何の気なしに通っていたいつもの道が実はとても由緒正しき建物ある場所だったり。 ホントにラスト数週間のベトナムライフだけど、素敵なことに気付けてよかったな~~^^ 地面ばっかりじゃなくてたまには空を見たり、建物を見上げたりして残りのベトナムライフを過ごしていきたいと思います。。。 |