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鯨を食べよう!

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Dec 23, 2007
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こんばんは、福田へたれです。

ちょっと更新が空いてしまいましたね。

最近、久しぶりに通勤電車で本を読み始めました。

理由は特に無いんですが、ふと読みかけの本の続きを読みたくなったんですね。

なぜ人はニセ科学を信じるのか(2)という本なのですが、この本を読んでいて、ふと思い当たる事がありました。

それは、「『創造科学』と『反捕鯨運動』って結構似てるんじゃないかなあ?」という、かなり漠然としたことなんですが、そのことについて自分なりに考えたいと思います。

追記:もしよろしければ、コチラもお読みください。

「鯨を食べちゃいけないの?」という記事はまだいくつか書きたい事があるのですが、今回は「創造科学」と「反捕鯨運動」という二つの存在と、その矛盾について書きたいと思います。



まず、「『創造科学』とは何ぞや?」ということですが、かいつまんでいうと「神によって世界が創られた」という考え方(創造論)を科学的に正しいものだとし、それに基づいて考えて導き出される主張のことです。(詳細な解説はwikipediaを参照していただきたい)

ここでいう神とは、聖書に登場する神(ヤハウェ)であり、他の宗教の神様ではありません。

つまり「聖書の中にすべての真実があり、聖書の通り世界が生まれた」という日本人から見ると、ちょっと信じられない考え方です。

それを信じる人たちは、現在一般的である進化論を否定します。

「人がサルから進化した」という進化論的な主張を鼻で笑うわけです。

「人間は神によって創られたはずだから、進化論側の主張は科学的ではない」とうような主張をするわけです。

でも、そこには科学的な主張はありません。

ここでいう「科学的」をわかりやすくすると、「しっかりとした証拠があり、そのことを否定する証拠がなく、何度でも再現するできること」です。

進化論に携わる人たちは、様々な仮説に基づき、動物の進化を立証してきました。
その中で、サルが人に進化したに違いないという結論を導き出したわけです。

しかし、創造科学は違います。「それは聖書に書かれていないから科学的ではない」のです。

さらに「科学者は常に間違えているじゃないか!」ということも付け加えます。

一見、この主張は正しく聞こえますが、それは違います。

何故なら、科学というのは、間違えを正しながら真実に近づいていくものなのですから。

一方、創造科学というのは「結果ありき」の学問です。ですから失敗はありません。

ただ、それが正しいという根拠も、まったく検証されないわけです。

これが果たして科学的なものかという判断は、皆さんにゆだねることにしますが、この考え方はアメリカではかなり力を持った考え方だったりします。

なぜなら、アメリカ大統領が「インテリジェント・デザイン論が学校で教えられることはよいことだ」なんて発言をするくらいです。

さらにいうと、日本でもこの考え方を普及させようという動きがあるそうで、この動きがもし本格化すると、日本の学力低下に拍車をかけるのではないかと、個人的に心配しています。



さて、この創造科学と反捕鯨運動に、一体どんな関連性を僕は感じたかというと、「○○は科学的ではない」という言葉を科学的なことを一切行わずに放つことでしょうか。

例えば、オーストラリアの環境大臣が出演しているプロモーションビデオは、捕鯨反対を促してはいますが、その根拠は「素晴らしい動物」で「観光産業にもたらす金融的利点」があるから「クジラは、肉屋で食肉として吊るされるより、海にいた方があらゆる意味で大変価値があることがお分かりでしょうか?」と発言しています。

ですが、彼らが食用として日々消費している畜産と、クジラの「素晴らしさ」の違いは特にありません。

また、彼らには観光産業としてクジラを活用することはできますが、それが日本の捕鯨を否定する根拠にはなりえません。

さらに「クジラが海にいる価値」は確かにありますが、食料としての存在より、観光資源としての存在に意味があるという根拠もありません。

彼らは日本の調査捕鯨を「科学的ではない」といいます。

しかし、彼らもまた科学的な考察なしに、日本の調査捕鯨を否定して、観光資源としてのクジラの価値を主張しているわけです。



一方、「科学的ではない」とされた日本の調査捕鯨はどうでしょうか?

多すぎるといわれている鯨の捕獲数も、調査を行う(この調査の必要性は日本捕鯨協会のFAQにわかりやすくまとめられている)上で必要最低限の捕獲数。

また、食用に利用される理由も、IWCで定められている規則に準じて行われていることに過ぎず、反捕鯨国や反捕鯨団体の言うところの「虐殺」などでは決して無い。

対して、そういった主張をする反捕鯨国や反捕鯨団体は、それらの調査を行わず、「彼らの調査は信用ができない」という主張を繰り返すのみ。

仮に、日本の調査捕鯨に不足した部分があるとしても、日本は証拠となる鯨の数を調査し、資源として不足していないかを検証し、データを元に数を考慮して捕獲可能な鯨の数を割りだそうとしているのです。

さて、どちらが科学的なのでしょう?



……これらの考えは、僕の主観でしかありません。

ただ、思うことを、もう一つ付け加えさせていただきます。

仮に科学だと主張するのなら、その反証のために必要なのは、圧力や妨害工作ではなく、あくまで検証作業では無いだろうか?

それに対して「創造科学」は様々な方面から圧力をかけ、進化論を追いやろうとし、そして反捕鯨主義は調査捕鯨を中傷し、さらには危険な妨害工作さえ辞さないようです。

その行動で、一体どんな事柄を科学的に実証できるのでしょうか?

僕には、全くわかりません……。

追記:
↓こちらでは、反捕鯨主義とキリスト教との類似点が話題になっていました。

反捕鯨は「キリスト教的価値観論理」と繋がっているかも。

読んでいて、ひょっとして同じ事を感じているのかも、と思いました。

コメント欄でプロテスタントの方が暴れていますが、ああいったふるまい自体がキリスト教的だと思わずにいられないのは、僕だけでしょうか?







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最終更新日  Jan 8, 2008 11:01:04 AM


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