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カテゴリ:テレビ
黒柳徹子さんの軌跡を描くテレビ朝日の昼のドラマ「トットちゃん!」。よいよ5週目を過ぎました。ここで、少女篇が完結します。どのようなストーリーになったのでしょうか。
----- 東京大空襲をきっかけに、身の安全のため青森県に逃れた朝(松下奈緒)・徹子(以下『トットちゃん』,豊嶋花)親子。以前親子が北海道へ帰省したときの帰りに出会った青森のおじさん・佐々木伸夫(宮川一郎太)一家を頼ってやってきました。 東京とは言葉も生活様式も違うなか、慣れようと必死で奮闘します。そんななか、トットちゃんは軍に供出するために飼育していた牛を「かわいそうだから」という理由で逃がして騒ぎを起こしてしまいます。牛は発見・保護されましたが、「佐々木家に迷惑をかけてしまった」という責務から、母屋から少し離れた小屋に移って、新たな生活を始めます。朝は村の農業会の職員として働き、片手間にモンペの仕立てをして生計を立てました。朝が作ったモンペはヴィヴィッドな色使いが特徴で、信夫の妻・八重(いしのようこ)と母(実質的な家長)・トメ(中村メイコ)が「こんなの着れない」とびっくりさせたほど。でも非常に気に入り、それが村人たちの評判を呼びました。 そして終戦。しかしトットちゃんの父・守綱(山本耕史)は戻ってきませんでした。シベリアに抑留されていたのです。 そして青森県で過ごして3年が経ちトットちゃんは中学生(清野菜名)になりました。ある日、村に旅回りの一座がやってきてそれを見にいったトットちゃんは、座長のすすめで舞台に上げられます。そこで歌う踊る姿は観客の喝采を浴びました。 そして座長にスカウトされ、朝は「やりたいのならやってみなさい」と勧めますが、「父が戻っていないのに母をひとり残すわけにはいかない」と断りを入れます。それを朝に報告したところ、「東京へ戻ろう」と荷支度を始めました。「ここで待っていても、お父様(守綱)は戻ってこないかも知れない」と。 ----- 以上が、5週目のストーリーです。 当時の農業は小作農の比率が高く、暮らし向きは豊かではありませんでした。伸夫おじさんが農閑期に東京へ出稼ぎに行って家計を補っていたくらいですから。 ですが戦時下で規制があったにもかかわらず、家族が食べていけるだけの収穫が確保できたのは、朝が職員として勤めた「農業会」(現在のJA)の力が大きかったのでしょうか。ですが、朝・徹子親子が帰京を決意した昭和23年ごろは「農地改革」によって自作農が認められ暮らし向きも少し豊かになったようで、トメばあちゃんの服が赤い洋服になったり、新たな調度品も入ったりしています。これは私見ですが、戦前の農業は1983年のNHK朝のドラマ「おしん」に出てきたような貧しい小作農を連想してしまいます。そのあたりが謎です。 月曜日・第6週からは戦後篇。「トットチャンネル」を基礎としたストーリー展開になります。この部分は昨年NHKで放送された連続ドラマ「トットてれび」と重なる箇所もありますが、どのような切り口で進むのか、楽しみです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017/11/05 11:16:40 PM
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