10月から放送されたテレビ朝日の昼のドラマ「トットちゃん!」は、22日放送をもって完結いたしました。
最終週は、トットちゃんが恋したハーフのピアニストとの別れの話が中心です。
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1990年代に入り、デビュー当時から「お兄ちゃん」「お嬢さん」と呼び合う仲だった渥美清(山崎樹範)が亡くなり、周囲も徐々に寂しくなります。でも、徹子(トットちゃん,清野菜名)とピアニストのカール・祐介・ケルナー(城田優)との距離を越えた恋は続いていました。
祐介が来日して、「公演でのMCをやってほしい」との頼みをトットちゃんは引き受けます。そして当日。トットちゃんの冒頭の挨拶のあと、入れ違いに祐介が登壇しますが、鍵盤にさわろうとしても指が動きません。そして楽屋へ引っ込み、トットちゃんのMCで何とか必死で間をつなぎますが、指は回復することなく公演は中止になってしまいます。楽屋で祐介を気づかいますが、祐介の指は痙攣していました。
そんなある日、母である朝(チョッちゃん,松下奈緒)の新婚時代(乃木坂のアパートに住んでいたとき)の友人である画家の華子(高岡早紀)がパリから一時帰国して、黒柳家を訪れました。3人で昔話に花が咲きますが、華子が「そういえばパリでトットちゃんが素敵な男性と一緒だったけど」と切り出します。トットちゃんはとぼけてシラを切り、チョッちゃんは真実を探ろうとします。ですが、華子は「自立した娘のことなのだから、母親も自立しなくちゃ」と深入りしないように促し、チョッちゃんはその後祐介とのことを聞くことはありませんでした。
そして1996年。トットちゃんはテレビの仕事でハンガリーを旅します。その帰途、フランクフルトで日本行きの飛行機に乗り継ぐ予定だったのですが欠航で足止め。そこで、別荘で静養している祐介のもとをたずねようとスイス経由に変更します。別荘に着いたとき、祐介はやつれた姿で、車椅子で外を眺めていました。間近で見るのがこわく、遠くから話しかけるトットちゃん。祐介は返答しますが、その声はトットちゃんには聞こえませんでした。
帰国通関後すぐにテレビ朝日へ向かい番組収録。出番待ちの間に新聞を読んでいたら、祐介の死を伝える記事がありました。そこで、恋は終わりました。
その恋はトットちゃんの心の中にしまわれ、何もなかったかのようにして「徹子の部屋」の収録にのぞむのでした。
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以上が、最終週のストーリーです。最後は、祐介との恋の話に終始したのが少し残念です。できるのなら、ユニセフ大使としての国際貢献のエピソードも盛り込んでほしかったところですが、総じて良い出来栄えであったと個人的には感じます。
年明けからは「越路吹雪物語」。越路吹雪さんについてはあまり知らないので、録画して勉強させていただきます。