枝郎パビリオン

稀代のシャンソン歌手として知られた越路吹雪さんの生涯を描くテレビ朝日の昼のドラマ「越路吹雪物語」。フィナーレへ向けて動き出しています。３月12日～16日の第10週では、このようなストーリーとなりました。
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内藤法美(吉田栄作)と結婚し、「婦唱夫随」で歌に芝居に活躍する吹雪(大地真央)。吹雪のマネージャーを務めながら作詞活動にも励む岩谷時子(市毛良枝)。時子の忙しさを思うあまり、「忙しいときに付き人を付けたい」と吹雪が言い出したことから、吹雪と時子の関係に気まづさが見えてきます。レコーディングの前日、時子と連絡が取れなくなってしまいます。思い余って吹雪は時子の自宅を訪ねますが、誰もいません。近所の住人に訊き、時子の母･秋子が入院したことを聞かされ病院へ。
病院で吹雪は、時子を引っぱたいてしまいます。なぜなら、秋子は吹雪の宝塚時代の母親代わりで、非常に恩義があったからです。その大切な人の入院を、なぜ早く知らせてくれなかったのかという怒りが、この行動を起こしたのでした。
聞いた話だと、秋子は夜中に歩き出して生垣にぶつかってけがをした由。それに高齢で記憶力もアイマイになっていて会わせられないとも。事情を察した吹雪は、「明日のレコーディングには来なくていいから」と少しぶっきらぼうに返事をして、帰りました。「母親の元についてほしい」という、吹雪にできる優しさでもありました。ちなみに秋子が運ばれた病院は、吹雪の主治医である杉尾先生(羽場裕一)が勤務していて、吹雪は帰り際に声をかけられます。時子から「吹雪が良く咳をする」と耳にしたからでした。
翌日のレコーディングには、杉尾先生が付き添いました。「ろくでなし」の収録中に思い余って時子がスタジオに来ますが、そこで倒れてしまいます。あわてて飛んできた吹雪も。
ふたりとも気がつけば病院の処置室で点滴を受けていました。先生いわく「時子さんは看病疲れ、吹雪さんはショックで気絶」。そこで吹雪と時子は「時子をひとりにはしない」「１分でも長くともに生きる」と約束しました。
しばらくして、吹雪の母･益代(濱田マリ)が末期癌と診断されたことを知り、程なくして亡くなります。続くようにして父の友孝(尾美としのり)も末期癌で他界。吹雪は悲しみにくれ、寝込んでしまいます･･･
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ちょうど吹雪も時子も人気絶頂のピーク。ここにきて時子の母の高齢化と、吹雪の両親の相次ぐ他界というダブルパンチを受けます。それは、吹雪の今後をも暗示しています。時子の「吹雪よりできる限り長く生きる」の約束は、別の意味で果たされるようになってしまいます。
月曜日からは、大事な大事な第11週です。
★番組のオフィシャルCDが出ました。出演者の歌唱によるカバーアルバムです。

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