藤原惟規くん/頭のいい姉に比較される弟。
「うきよ」は、結構真面目に古典関係をあちこち開いて探して書いた話なんですな。藤原惟規くんというのは、藤原為時さんの長男で、まあ紫式部の弟ということになってるひとです。この人に関して物語に使う用に調べるには、「藤原惟規集」「紫式部日記」「御堂関白記」が参考になってます。小学校に何故か「紫式部」の伝記っーものがありましてね。その時には兄になってたけど、姉妹のほうが漢文に素養がある、と比較されてしまう姿は印象に残ってましたわ。いや、当時ですんで、紫式部に漢文の素養があること自体珍しいわけですが、比べられる兄弟はたまったもんじゃねえなと。代作の歌、というのも「集」に出ております。彼はのちにあまりよろしくないエピがちょこちょこ出てきて、早死にしてます。酒に負けてしまうあたり、で、それを記録されてしまった辺り、ちと可哀そうなひとです。有名人の身内なあ。