|
カテゴリ:トレーニング
最近のスポーツジムはダンベルやバーベルなどのフリーウェイトよりも、滑車やワイヤーを使ったトレーニングマシンを充実させているところが多いようです。
トレーニングマシンは特殊な方向から負荷をかけられたり、初心者でも目的の筋肉を鍛えやすかったりという利点がある反面、きちんとメンテナンスをしておかないと逆に危険です。 一般的に筋力トレーニング用のマシンに使われているワイヤーロープは数トンの力に耐える事が出来るのですが、手入れが不十分だったり古くなると、人の力で引きちぎれるほどに弱くなることもあるので注意しましょう。 そもそもワイヤーロープとは、細い金属製のワイヤーをたくさん束ねてつくられているものです。 一本一本が耐えられる重量はそれほど大きくないのですが、たくさん束ねてある事で大きな重量を支えることができる構造になっています。 そして金属製のワイヤーロープも、古くなったり激しい摩擦によって消耗すると普通のロープと同じように外側からほつれてきます。 そんな時、ちょっとほつれているくらいなら大丈夫、などと考えているとこれが事故の原因になる危険があります。 金属製のワイヤーロープは金属疲労の影響もあり、普通のロープ以上に痛み始めてから(少なくとも痛みが目で見て確認できるようになってから)限界を迎えるまでの時間が短い傾向にあります。 だから、少しほつれているように見えても、強い負荷をかけた途端にいきなりブツン!と切れてしまったりするのです。 最近は被覆(ひふく)ロープといってビニール状の樹脂で覆われたワイヤーロープが使われていることがほとんどですが、ビニールの被覆はワイヤーを劣化から守る反面、色によっては痛みの状態が分かりにくくなる事もあるので要注意です。 下手をするとプッシュ系の種目なら関節が外れるかもしれませんし、プル系の種目だと後ろに吹っ飛んだりすることもあるので、特に古いマシンを使う時などはよく確認した方が良いです。 ただし、きちんとメンテナンスしてあるマシンならワイヤーにはグリスを塗ってあるので、不用意に手で触って手をグリスで汚してしまわないようにして下さいね。 →人気blogランキングへはこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[トレーニング] カテゴリの最新記事
マシンの構造材の溶接箇所などは注意して観察していましたがワイヤーの劣化までは気付きませんでした。
確かに可動範囲を考えると一部分だけが磨耗しそうです。 そして被覆ワイヤーは被覆材との隙間が結露して錆が発生する可能性があるので油断できません。 マシンで高荷重なネガティブをやっている人がいまして、パートナーの人にワイヤーを引っ張ってもらってトップに持っていってネガティブに効かせる方法をやっていましたが、パートナーの人はワイヤーを直接掴んでいたので危険ですね。ワイヤーがほつれているとケガをしますし汗でワイヤーが腐蝕するかもしれません。ひょっとすると握力王な人でワイヤーを握り潰すかもしれません。 ワイヤーの破断ではありませんが、近い感覚の事故を見かけました。レッグプレスのウエイトの固定ピンが抜けてしまい全力の0荷重スクワットをしている人がいました。他の種目だったら本当に危険だったかもしれません。 ワイヤーの代わりにチェーンやベルトを使ったマシンがありますが、少数派ですね。 未来のマシンは油圧やエア圧シリンダーで負荷を調節してマシンの自重を軽く作ってアパート住まいのホームトレーニーにも嬉しい設計になるかもしれません。 (2008.03.11 22:39:26)
>KEN☆KUNさん
いやあ、私は一度ラットマシンでワイヤー切れた事があるんですよww 幸いそれほど高重量じゃなかったんで、よろけただけですみましたが。 被覆材との隙間の結露なんて、流石にマニアックなところをついてきますね(笑) 被覆が無いとそれはそれで痛みやすいので、どれだけ空気を入れずにしっかり覆うかがポイントになりそうです。 油圧や空気圧も、電気的なシステムなんかで制御が出来れば、マシン自体の重量が軽くなって夢のマシンができそうですが、もうすこし時間がかかるんでしょうか・・・やはり今の油圧・空気圧系マシンはネガティブ負荷がほとんどかからないのが難点です。 (2008.03.11 22:53:03) |