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カテゴリ:新!大東亞共榮圏
昨日の時間だったが、Nスペでチベットの事をやってたのでそれを観てた。 相変わらず、NHKでは中国・チベット自治区と表記してたが。 本当は、チベット。 十七箇条の条約も反古にされてるんだから、無効だっての! 自治区にされてる地域はウ・ツァンとガリ地方ね。 尤も、ダライラマのガンデンポタンが統治していた所はそこのウ・ツァン、ガリの今の自治区にされてる所と、任命された知事の治める西カム地方だけだった。 アムドは馬歩芳に占領され、ンガパは一時期清に占領されたものの追い返していたんだけどね。
なんとまあ苛酷な地域だ事。 まともな道路が無いから峻険な山道を歩いて、物資を運搬せねばならんと言う事。 登場人物は、ジゲさんと趙さん。 ジゲさんというのはチベット人。 趙さんとは解放軍の退役軍人。 この趙さんは軍服を着流してる様だったが、漢人と紹介されなければチベット人だと見間違えてしまうな。 それだけ、チベット人に同化してしまってる。 チベット人と結婚して、娘の名前もチベット人の名前だ。 どうやら、退役しても仕事が無いからチベットに婿入した形になったんだな。
苛酷な村から電化製品や調度品を貰いに受けるんだが、その街がすっかり漢化してるなあ。 チベット文字は見られん。 紙幣もすっかり人民元。 引き取りに来た洗濯機はハイアール社の物。 サンヨーと提携してたのを思い出すなあ。
重さ30キロは有るのに、それを担いで持ち帰るジゲさん。 それでも3日で持ち帰らねばならぬと言う。 しかし、これも運び屋としての一種の報酬を受け取っているのである。
何故急いでかねばならぬかというと、天候が不順だからである。 冷蔵庫だけでなく、米も持ち帰る。 チベット人にはツァンパという伝統的な薄パン生地みたいな物を食べてたのに、時の流れは冷淡だな。 米の方が栄養価が高いのだ。 馬にも食わせてるんだな。 ツァンパを食うのがチベット人、米を食うのはミャンマー人。 山の民がチベット人、森の民はミャンマー人。 みんなが救われるのがチベット人、一人が先ず救われるのがミャンマー人。 言葉が違って文字も違うんだけど、遠い親戚の様な国である。 そう言えば、ミャンマーの国旗って変えたんだよなあ。
それは兎も角として、山道は迚険しい。 山道は密林だが、早速道は凹凹してる。 まだまだこれは温い方だな。 雨や露で道は濡れてる。 町の出入口か、山道のとば口にはタルチョが幾つも垂れ下がってた。 タルチョには念仏が書かれている。 CG作成の鳥瞰図が描かれていたが、なんだか駅伝かマラソンかゲームのマップを思い描いてしまうなあ。
道へ行くに連れ、植生も疎らになる。 岩だらけになり、道も嶮しく狭く、急勾配となってく。 中継地点は少ない。 三日掛けて行くから一日の終わり辺りに中継地点が有ると言う感じだ。 馬力を付けさせる為に米を食わそうとするのだが、馬は嫌がる。 抑も馬の食い物じゃないもんな。秣(馬草)で結構。
ジゲさんは流石に洗濯機担ぐから足取りも遅くなるのは当然。 他のメンバーよりも遅れを取って仕舞ってる。 雨も降って来たりしてるから、段ボールの梱包も剥げ落ちて、緩衝材と発泡スチロールが剥き出しになってた。 雨に濡れて、機械も大丈夫だろうか、って、水を扱うから大丈夫か。
元々、馬も通れない山道だったのだが、石を積んで舗装して歩けるようにしてるのだが、それでもほっそい。 テレビの画面だが、その緊迫感はこちらにも伝わりそうだ。 あんな大きな家電を担いで岩肌にぶつかりそうなのに、よく歩けるよなあ。 雨も降って凹凹した山道なのに。
この人は、結局無事に辿り着けるのだが、事故は絶えない。
一緒に担ぐ人達も、親戚や知り合いも事故で亡くしているのだそうだ。 馬も喪ってる。 谷底には転げ落ちて死んだ馬が腸を出して横たわっていた。 その崖には、数珠や紙幣が手向けられていた。
馬も恐怖を感じるのだろう。 途中で何度も足を止める。 荷物を縛った紐が馬の体を締め付け、喰い込ます。 血が出て痛々しいなあ。
重過ぎる荷物が原因だと言う事で、幾つか荷を下ろして叢に隠そうとする。 人も獣も来ない道だとは言え、隠してたら他の者に見付かって盗られたりはしないだろうか。
時々、中継地点での諍いが見受けられる。刃物を持っているから尚怖いなあ。
やっとこさの思いで、村に辿り着くが、待っていた家族は冷蔵庫が欲しいと強請る。
何で命懸けの運び屋を遣らせるんだよう…。 それでもジゲさんは続けると言う。
村には電気が通ったと言うから、もっと強請るんだろうなあ。
事故が起こるから、チベット人の人口も増えないんだろうなあと思う。
支那人も、中々チベットへ住む事が難しかったようだから、男しか行けなかったらしい。 女が移り住もうとすると、高山と言う苛酷な環境故に孕んだ子供を流してしまうんだと言う。
山道は4000メートルの高さだったと言う。 信州の山々よりも、富士の山よりも高い所を渡るんだから、息は出来んだろう。
いやー、チベットには行けんだろうなあ。 日本の山で慣らさないと駄目かな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.11.25 04:03:39
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