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Elevage Third

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2014.07.25
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では、

金曜日の赤ワインのリストです。

グロフィエ家の2012年、

クドレイ・ビゾ家の1996年を載せています~。


                                    120ミリ(70ミリ)

●フォージェール キュベ ジャディス 2009         ¥2200(¥1100)

 仏・ラングドック・ルーション地方です。レオン・バラルと言えばこの地域の「鬼才」と
 いうべき存在で、これほどまで複雑で、葡萄の凝縮感のあるワインは、フランス全土
 を探しても、なかなか見当たりません。強烈な「土っぽい香り」の中に、ガリッグの
 ようなハーブが混じったような個性的な要素、そして、花崗岩や、深い石灰質のキメ
 の細かい香りが、重層的に上がってきます。この迫力と、複雑な奥行きは、もうさすが
 としか言いようがありません。ラングドックではゴービー社の「ムンタダ」と双壁をなす  
 のではないでしょうか。


◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2011(アンドレ ブリュネル家)
                                    ¥2200(¥1100)

 ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ
 は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す
 ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味
 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、
 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。

 (さて、さらにヴィンテージが変って、2011年になりました。キュっ!としまった酸味とタンニン
 がとても心地よく、素直な甘さを引き出しています。若いのに、すでに美味しく、今後何十 
 年も、綺麗に熟成していくと思います)



★ピエール ジュラン
●ジュヴレイ・シャンベルタン クロ デ メイヴェル 2010年
                               ¥3500(¥1800)

 仏・ブルゴーニュ地方です。この単独所有畑(モノポール)のワインは、あんまり
有名ではないのですが、実際に味見をしてみて「これだ!」と思い、たくさん購入
しています。ミネラルのバシっ!とした鮮やかさと、2010年らしいふくよかなミネ
ラルの奥行きが混じり合って、今飲んで美味しく、熟成させても良いという、非常
に完成度の高い一品です。あまりにも素晴らしいため、ハウスワインに決定!です。



★ブシャール社の自社畑(ドメーヌもの)
●ヴォルネイ カイユレ アンシエンヌ キュヴェ カルノ  2010年
                              ¥3800(¥1900)

 仏・ブルゴーニュ地方です。やっぱり、2010年のブルゴーニュは素晴らしい
です・・・。酸味とミネラルがとても「ふくよか」で、素直な甘さと、自然に寄り添っ
ています。ふくらみがあって、柔らかく、綺麗な酸味があるのに、尖っていなくて、
穏やかなバランス。もう2010年は何を飲んでも美味しいと言って過言ではない
かもしれません。ただし、このブシャール社のものは特別で、ウ゛ォルネイらしいなめ
らかなコクと、甘さがとても素直に出ていて、余韻が本当に美しいのです。


◎プランプジャック社 メルロー 2011年         ¥4800(¥2400)

 カリフォルニア地方です。最近、どんどん新しい生産者が出てきて、もうついていけませ
 ん・・・。でも、このワインは、昔から「いいな」と思っていました。ナパらしい重厚な甘さ
 コクがありながら、酸味が綺麗なので、厚ぼったくならず、とても上品なのです。豊か
 で、トロっとした自然な甘さが、余韻まで自然に残る・・・。やはり、ナパらしい強さと、
 フレンチワインに憧れた上品さが融合した、まさに典型的なカリフォルニアワインだと
 私は思います。




★ファヴィア エリクソン
●シラー クアルツォ アマドール 2009年  ¥5000(¥2500)

 カリフォルニア・シエラフットヒルズ地区のワインです。いわゆる「カルトワイン」の
一つと言われていて、アメリカでは、とても評価が高いようです。たしかに飲んで
みると、シラーの荒々しさというよりも、内面の柔らかいコク、甘さが素直に出て
いて、まだまだ熟成しそうな気配を示しています。ギュっと詰まった、凝縮度の高い
果実味の、さらに奥には何があるのか。じっくり味わっていきたいと思います。

★カッチャ アル ピラーノ
●レヴィア グラヴィア 2000年        ¥5000(¥2500)

 伊・トスカーナ地方、ボルドリ地区です。メルローを80%使っていて、これを
飲むと、「あぁ、ボルゲリだな・・・」と感じます。ギュっと詰まった果実味の背後
から、緊密なミネラルの堅さ?、まるで火山性土壌のような(本当は違う可
能性が)爆発的な鉱物系の香りが広がります。バランスが良くて、今飲んで
とてお美味しいのですが、これからもっと、溶けて、複雑な要素が出てくるで
しょう。


★クドレイ ビゾ家
●ニュイ サン ジョルジュ オー バ ド コンブ 1996年
                          ¥4800(¥2400)

 仏・ブルゴーニュ地方です。ジャン・イヴ・ビゾーの従兄だそうです。
すいません、初めて知りました。1996年のヴィンテージの個性と、
ニュイ サン ジョルジュ村の個性は、見事に一致しています。そんな
理想的な条件で、どれだけの味わいを見せているか、本当に楽しみ
です・・・。


★ロベール グロフィエ家
●シャンボール ミュジニー レ サンティエ 2012年
                       50ミリ¥3500

 グロフィエ家の2012年は、先日、ジュヴレイシャンベルタンの”スヴレ”
を飲んだだけで、他の村のものは味わっていません。肉厚で、ジューシー
な丸い果実味を持つ2012年、グロフィエの「素直な果実味のスタイル」
が、どのように噛み合っているか、どうでしょうか。








ワインバー エレヴァージュ

吉田 岳史

東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F     

TEL(FAX)03-6419-3889

ノーチャージ 
営業時間:19時~4時まで。
(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)
日曜日と祝日は、休ませていただきます。





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Last updated  2014.07.25 06:57:57



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