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ニッポンとアメリカの「隙間」で、もがく。

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2006.03.06
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カテゴリ:仕事
花屋での仕事を再開して早いものでもうすぐ1ヶ月を迎える。けっこう楽しくやっているが、たまに、ちょっとセンスが合わないなーと思うこともある。たとえば、今日はこういうアレンジメントを商品化したい、と、あれこれと買い込んできた品を使って、せっせと試作していた。キャンディーなどのお菓子を花のようにアレンジするという商品。もともと花屋では、こうしたお菓子や果物をバスケットに詰めたものを売ったりするので、これ自体は珍しくもないのだが、花で勝負する!風船だとかゲテモノは一切扱いませんっ!きっぱり!という花屋で5年近く働いた身としては、ちょっと抵抗が・・・。"Aren't they awesome?"だって。悪くはないけど、awesomeってほどでもないよなあ。今度、顧客のオフィスに参考品として持って行くなんて言ってるんだけど、果たしてウケルんだろうか。アタシが顧客で、花屋がこんなの持って来たらちょっと引いてしまうけどなあ。でも、「私がオフィスで働いていて、こういうのをもらったら嬉しいのよねえ」なんて言ってるから、そういうセンスの方が主流なのかもしれない。ま、もらったらもらったで楽しいだろうけど。職場の皆で分けたりして。

店内には鉢物も置いてあるのだが、水のやり加減がわからず、やりすぎたり足らなかったりで枯れてしまうと言うので、ちょっと様子を見てみることにした。私は前の花屋で毎日の水やりがあまり好きではなく、それが店長であるボスにバレバレだったから、私が様子を見る・・・なんて言ったらボスは大笑いすると思うが、いや、素人が見てもハッキリ分かるほど水をやっていなかった。土がカパカパに乾いておった。あるいは、穴の空いていない容器に直接植え替えてしまったため、水が溜まったままで根腐れしているとか・・・ってなことを指摘したけど、わかったかなあ。

私はどちらかというとナチュラルでシンプルな素材が好きで、籐のカゴとか、ガラスの花瓶とか、真鍮の容器とか、そういったもので統一するのが好みなのだが、どうも、彼女は違うらしい。こう、Christmas Tree Shopとかで安く売ってそうな、見るからに質の悪い陶器に花の絵かなんかが描いてある鉢カバーが好みらしい。

この花屋は10年以上続いていた花屋を今のオーナーである彼女が買い取ったのだが、オフィス街に位置している。正直言って、何でこんなところで前のオーナーは10年以上もやっていけたのだろう、と不思議なほどロケーションが悪い。とにかく、来店するお客さんがほとんどいない。私は午前中から昼過ぎまでの4時間ほど働いているのだが、その間に来店するお客さんはせいぜい1人か2人。前のオーナーの時のウェブサイトに載っている写真を観ると、センスもわりと良く、思うに、「違いの分かる」固定客を相手にしていたのではないだろうか。

私が抱いている違和感というのは、こう、たとえば東京の青山とか広尾なんかにありそうな、おふらんす語の名前のついた花屋が、オーナーが代わったら、いきなり仏さまにお供えするコテコテの昔ながらの花束を売り始めた・・・という感じなのだ。あら、あの花屋さん、センスが良かったのに・・・なんて、思われていないんだろうか。

別に私はただの手伝いだから深く悩んでもいないんだけれど、どうも私にはこの花屋のあるべき姿というのが見えて来ない。





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最終更新日  2006.03.07 11:09:24
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