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ニッポンとアメリカの「隙間」で、もがく。

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2007.03.29
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カテゴリ:エンタメ_映画
逆に、心身ともに疲れている時は観てはいけないのがこのBABEL(笑)。
どーんと来ます。「21グラム」に似たほのかな希望と人生のどーんとした重さを感じさせられた映画だと思ったが、案の定、同じ監督の作品だった。

日本、モロッコ、メキシコを舞台とした3つの話が交錯するという、最近流行の?ストーリー。
日本編では菊池凛子がアカデミー助演女優賞にノミネートされたということで話題になった作品でもある。
同じ国の言葉を話しているのに通じ合えないもどかしさ、逆に、相手の国の言葉が分からないのに通じ合える温かさを
これまでの人生で実感している私にはぐっと来るシーンがいくつもあった。

ブラピ、なかなかいい味を出してました。アンジェリーナ・ジョリーのヒモみたいなことやってないで(笑)、どんどんイイ映画に出演しなはれ。

私が一番感情移入したのは、メキシコ人のベビーシーッターのおばさんだった。
確かにアメリカで不法に働いていたのは違法だ。でも、この人、もし私がベビーシッターを雇うことになったら安心して子どもを任せたいと思えるような、
心の温かい、懐の深い人なのだ。もちろん、メキシコにいる息子の結婚式に出たいがために、面倒を見ている子供達をメキシコまで連れて行っちゃったのはマズイ。
そんなことされたらやっぱり親としては困る(笑)。でも、最後まで子供達を見捨てるようなことはしなかった。「違法だ」から「悪い」とは一概には言えない、国境がなければ
こんなに大きな問題にならなかったかもしれない。でも、人間が勝手に決めた国境という線のせいで、人が裁かれてしまうその理不尽さ。といったことを、このおばさんの
うなだれた姿を見ながらぐぐぐと考えたのでありました。

菊池凛子の演技は存在感があって素晴らしかったとは思ったけれど、でも、彼女だけが突出しているわけでもなかったと思う。
先のベビーシッターのおばさんも良かったし、モロッコの親子やバスガイドだって素晴らしかった。

薄幸顔という点では現在、右に出る者のいないケイト・ブランシェットも、この銃で撃たれちゃう妻の役はハマリ役だった。最初の頃のシーンで、モロッコのテントを張った料理屋で衛生面に異常に気を遣ったり、モロッコまでわざわざ来たのにダイエットコークやヘルシーフードを頼むところ(モロッコまで来てダイエットコーク頼むなよっ 笑)とか、その神経質っぽい西洋人ぶりがすごく似合っていた。このあたり、「クラッシュ」で、裕福で何一つ不自由ない生活をしているのにいつもなぜかイライラしているサンドラ・ブロック扮する主婦に通じるものがあったなあ。アメリカに暮らしていると、こういうタイプのオンナを見かけることが実際にあるだけに現実味があった。

日本の描写はなかなか正確だったと思うけれど、メキシコやモロッコはどうだったんだろう。

とにかくいろいろ考えさせられるので、心身ともに元気な時に観ましょう(笑)。





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最終更新日  2007.03.29 10:02:46
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