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ニッポンとアメリカの「隙間」で、もがく。

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2009.03.25
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カテゴリ:エンタメ_映画
映画『バンテージ・ポイント』を観た。
大統領暗殺事件を複数の目撃者の視点(バンテージ・ポイント)から再現するというストーリーで、目撃者によって少しずつ新たなストーリーが加わって、最後に一つの結末に向かうという、何となく『クラッシュ』を思わせる展開だが、それよりもっとアクションもスリルもあってストーリーの展開も速くてスカッとする面白い話だった。
黒澤監督の『羅生門』のスタイルを取っているとのことで、アメリカでもラショモーンみたいな映画なんだと話題だったらしいのだが、私はこの黒澤監督の映画を観たことがなく、でも、羅生門の原作者が芥川龍之介だというのは知っていて、芥川の作品は昔、国語の教科書かなんかで読んで、その鬼気迫るほどの臨場感溢れる描写に感銘を受けつつも「こりゃ自殺しちゃってもしょうがないな」という感想を抱いたという記憶があるので、その懐かしさもあいまって調べてみたら、映画『羅生門』の、この、複数の視点から真実を浮き彫りにする(『羅生門』では、それぞれ言うことが違うので最後まで真実はわからない)という形式は、芥川の『藪の中』という作品のものであることが分かった。映画の方はこの形式と、芥川の作品『羅生門』と『藪の中』の両方から題材を取ったとのこと。ほう。それぞれの作品が読みたくなったので、amazonで買おうかなと思っていたら、青空文庫というサイトに所蔵されていた。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/card127.html(羅生門)
http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/card179.html(藪の中)
作者没後50年経って著作権が消滅した作品を載せているんだそうだ。
というわけで、久しぶりに漢字いっぱいの読み応えのある作品を楽しんだ。国語辞典を傍らに(笑)。






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最終更新日  2009.03.25 23:15:22
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