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胚培養士のひとりごと

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葵3704

葵3704

2011.09.02
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カテゴリ:お仕事
今日は、ちょっと小難しいお話かもしれません・・・???


医療ニュースの中から、こんなニュースが飛び込んできました。


「脊椎動物の卵子が受精を待つ間、細胞分裂を停止するメカニズムを初めて解明した」と
九州大学の先生が発表したそうです。


うーんと、これはどういうことかというと。。。。。


私たちヒトを含めて、卵は受精するまでの間、
女性の体の中の「卵巣」で育っていますが、、、、。

成熟して受精するまでの間、細胞分裂は途中で停止しています。

受精すると、その細胞分裂が再開して、どんどん数が増えて赤ちゃんへとなっていく。


簡単に言うと、、、、、。

卵は受精するその時まで、眠ってるんです。
で、
精子と出会って受精すると、
それがきっかけで目を覚ます。

まぁ、そんな感じです。


でも、その現象はわかっていたけれど、
どうしてそういう現象が起こっているかまではわからなかった。


今回のこの報告(来週にもアメリカの専門誌に載るみたいです)によれば、
その「眠らせる」仕組みが初めてわかった、とのことです。


もし仮に、卵が「眠らない」で居てしまうと、、、、。
ガンになってしまうんです(マウスの実験による)。



だから、卵を「眠らせておく」ことがすごく大事。
この仕組みが解明されたら、、、、。

たとえば、卵巣で起こるガンを克服できるかもしれない。

たとえば、卵が原因で不妊症になっている方々を救えるかもしれない。


まだ、基礎的な研究段階の発表ではありますが、
今まで解明されていなかったことが解明されたので、
これはすごいことです。


今も、原因不明の不妊症の方は大変多くいらっしゃいます。

私たちが検査や治療を施し、赤ちゃんを授かるお手伝いをしても、
なかなか授かることが難しい患者様も多くいらっしゃいます。


すこしでもそういう方々を救えるように、
まだ解明されいないことを研究してくださって、
それを将来的に治療に応用できる目途を立ててくださることは、
とても大きなことですね。


今日はちょっと難しいお話ではありましたが。

私の中では「へーーーー!」と驚き、感銘を受けたのでブログに書いてみましたスマイル





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Last updated  2011.09.03 00:18:09
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