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2004.02.22
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カテゴリ:森羅万象
昨冬、ボーダーとぶつかって
膝の十字靭帯が打ち切れ、松葉杖ぐらしでしたが、
押上のカリスマ鍼灸師、権田先生のおかげで、
雪上復帰と相成りました。

しかも、厄年だというのに、
御茶ノ水に行ったら、1メーターに満たない
ファンスキーが目に留まり、
ついつい衝動買いしてしまったのです。

それは、9800円のsnugとかいう
聞いたことのない板だったのですが
著名ブランドのプラスティック金具よりは
鉄板金具が頑丈そうだったので、
実質重視で決めました。

        @      @      @

私は、今から、20年も前に、
同じメーターでも、2mもあるような時代もののスキーで、
エアーならぬゲレシュプという時代ものの技術で
SAJの1級を取った人間なのです。

なにせお金がかかるスポーツゆえ、
在学中は、スキースクールのインストラクターの
バイトをしながら山篭りをしていたのでした。

ですから、一言で言えば、古い滑りの人。

        @      @      @

ところが....

2年前の札幌出張に乗じて、
戯れにカービングスキーのレッスンを受けた時、

これまでの常識をすべて否定される、
コペルニクス的展開に見舞われ、
大いなるショックを受けました。

もう一度、プルークからやり直し。

そして、なんとか、時代に追いつきました。

        @      @      @

今度は、さらに短いファンスキーです。

こんなの「ワケナイ」と、
口笛吹きながら滑り始めたら....
板がふらふらふらふらして暴走。

いきなり死ぬかと思いました。

        @      @      @

そう、このファンスキーなるもの、
しっかり真ん中のいい位置に乗っていないと、
スキーがスキーとしての機能を果たさない、
おそるべき道具なのです。

長い板やら、お気楽カービングスキーなどに乗っていると、
ターンの後半などで、後傾してようがお構えなしで、
ゆうゆう次のターンに入れます。

ところが、ファンスキーはそうはいかない。

        @      @      @

とはいいながら、慣れてきて、真ん中に乗っていると、
実に切れる!落ちていく!つまり、気持ちいい。

おそらくその滑走スピードは、
長い板で飛ばしている時の半分でしょうが、
スリルと快感は、それ以上かもしれませぬ。

        @      @      @

ああ、これって、中小企業経営だと思いました。
それも、繊維のような構造不況業種の中小企業経営。

ほとんど、わが身ひとつに等しい乏しい道具ゆえ
いい位置に乗っていないと転ぶ。

前傾しすぎても、後傾しすぎても転ぶ。
調子に乗れば転ぶ。弱気になれば転ぶ。

遠くを見ていないと転ぶ。
重力や遠心力など、自分の外の力を使わないと転ぶ。

        @      @      @

私は、かつて大企業の名刺で、
勘違いの商売をしていたこともありますが、
これは、長いブランドの板で滑るようなもの。

ちょっとやそっとじゃ転ばないし、
転んでも、昨今のビンディングは頭がいいので、
ボーダーに横からぶつかられない限りは、
足など折れませぬ。

だから、いつしか自分を誤る。
それでいて、一回一回の努力をしなくなりがち。

あの限界ぎりぎりの気分も味わいづらいかも...。

        @      @      @

ところが、ファンスキーと、そのビンディングときたら、
ほとんどオモチャ。

高速で転んだら....どうなることやら。

だから、飛ばすことも、急斜面に行くこともできませんが、
面白さは、ファンスキーにかないません。

        @      @      @

しかも、ストックなしで滑るんです。
これがいい。

生身な感じ。

        @      @      @

実は、良く見れば、
ファンスキーに乗っている人も多かったのですが、

私が見たところ、ちゃんと真ん中にのって
カービングしていてすごいなーと思った人は
1人だけでした。

わけもわからず、ただ曲がっている人がほとんど。

これも、どこか中小企業経営や人生と似ているような....。

        @      @      @

派手なボーダーや、
かっとびスキーヤーやモーグラーほど、
目立つはずもありませんし、

ファンスキー本来の、エアーやトリッキーなワザに
興味のかけらもない私ですが、

これは、ひとつ極めてみようと思いました。

        @      @      @

そして、ある一言を思い出しました。

私の大学の恩師、平野 絢子先生は、
私が知る中で最もロックな生き方をされている
私の大目標ですが、

ある日「私はスキーをするために生きている」
とおっしゃったのです。

たまげました。

その理由を聞くと....

「最も孤独になれるから」

        @      @      @

その真意は、今も謎ですが、

たかが、1mのオモチャに乗りながら、
身心整い...というより、自分の心さえ吹っ飛んで、
自然とひとつになるあの感覚....

あれが孤独というなら、

今回、何度か味わうことができました。


 ▼日本ファンスキー協会
 http://funskier.org/



久米 信行縁尋奇妙
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Last updated  2004.09.11 07:23:42


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