カテゴリ:50&60年代男性グループ
※全部トラッドなんで太字にするの略
生きていれば今年90歳になるマッコール(ジェームズ・ミラーっていう滅茶苦茶平凡な本名してる)はランカシャー州サルフォード生まれ、A・L・ロイドとともに「英国フォークの父っつぁん」と謳われる。 一方、ペギー・シーガーはマッコールより20年後、「米国フォークの父っつぁん」ことピート・シーガー(現在86歳!)の腹違いの妹としてにニューヨークで生まれた。 ペギー・シーガーを通じて英米フォーク界の大物が義兄弟の関係にあったのはとても興味深い事実。 アメリカ人といえど、ペギーはマッコールのいくつかの作品で好サポートしているし、トム・ペイリー(兄のマイク・シーガーも在籍していたニュー・シティ・ロスト・ランブラーズのメンバー)ともニクい民謡作品を作っているしで、無視はできない存在。 スコットランド民謡ばかり14曲を集めた本作は、去年2月にアマゾンにて1000円弱で購入したもの。 癖のある独特の歌唱が好き嫌いの分かれるところだと思うけど、私自身も最初は慣れなかったマッコールの歌も今では克服済みだし、何よりこれだけたくさんの民謡をやられてしまっては買わないわけにはいかない。 タナヒル・ウィーヴァーズが素晴らしいアカペラを披露した1に始まり、聴き比べを楽しめる曲はたくさん。 ナイル川の部分をリー川やコンダマイン川に変えても歌われる6は、ヴィッキー・クレイトン、ニーヴ・パーソンズ、フォザインゲイ、マーティン・カーシーが演奏。リー川バージョンはアーカディ(シンガーはニーヴ・パーソンズ)、シリー・ウィザードが、コンダマイン川バージョンはA・L・ロイドがマーティン・ウィンダム・リードとトレヴァー・ルーカスの3人連名で作ったオーストラリア民謡集でルーカスが歌っている(秀逸)。 そのほか13も人気が高いけど、おもしろいのは7。 こりゃフェアポートお得意の“サー・パトリック・スペンス”じゃないか! どっちもスコットランド民謡でチャイルド・バラッドでもあるけれど、これだけ似ているのに通し番号は違う(“パトリック”は58番)。 フェアポートによる“ジャック・オライオン”とトゥリーズによる“グラスゲリオン”みたいにメロディは一緒で歌詞が若干違う同一番号のチャイルド・バラッドの存在も興味深いところだけど、これみたいにメロディ一緒で歌詞と番号が違うチャイルド・バラッドというのもおもしろい。 どんな秘密が隠されているのか気になってきたぞ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/11/19 03:23:31 PM
コメント(0) | コメントを書く
[50&60年代男性グループ] カテゴリの最新記事
|
|