カテゴリ:90年代男性グループ
All music by Mychael Danna & Jeff Danna
カナダものってそれほど多くは持ってないんだよね。総数でも20枚もいってなさそうだけど、これはその貴重なカナダ産作品のうちの1枚。 前回登場したロリーナ・マッケニットと同じくマニトバの出身で、たぶん兄弟。2人はおもに鍵盤と弦を弾いていて、プラス笛やらパイプやらを多数のゲストが担当しています。 ソプラノシンガーもいるけど、基本はインストだなあ。その使い方にしても、「ソプラノを立てる」のではなくて「ソプラノで全体を立てる」だしね。 しかし1曲目からグレゴリオ聖歌風にスタートして、その手の歌唱に不慣れな私は一瞬びびりんぐでしたよ! まさかこの調子で最後まで通されるんじゃ…という心配も無用なもので、続く2はフルートとフィドルをリード楽器に据えた幻想的なスケールの大きい曲。 しかしミラクルというかシンプルというか、全部聴き終わるころには最初はびびっていたグレゴリオ聖歌が欠かせない要素に思えてきた。ずっとそれだけはきついけど、これみたく小出しにされるのは歓迎かもしれないなあ。 ほかの曲にしても、ケルト音楽でおなじみの楽器で交響曲を演奏したかのような、荘厳なんだけどどこか寂しげなムードが満ちています。だだっ広い寒々とした荒地にぽつねんと佇むというか…。ジャケのロセッティもマッチしてるなあ。 5曲目が「処刑人」という映画のオープニングに使われていて、そっち方面でも有名みたいだけど、映画は無知な私はそんなことはちっとも知らなかったもんね。 しかもこの映画、描写が激しすぎてちょいとやばいらしいっす。そんなバイオレンスものにこれか…暴力の内面に潜む脆さとか郷愁とか、そういった雰囲気を狙ったのかなあ。 じゃあどうやって知ったのかというと、その昔ペンパル(懐かしい響きだよね)だった同い年の人に教えてもらいました。 当時はネット環境もなかったし毎週お店に行ったり音楽雑誌を買って新譜をチェックするなんてことも(いや雑誌は買ってたけどメタル雑誌だし)してなかったから、このペンパルと知り合いになってなかったらこの素敵な2人組を知ることは一生なかっただろうなあ。 まあ試聴機に載るとは思えないし、下手したら入荷すらされない可能性も秘めているけどね! 柏のS君、元気かなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/11/19 02:49:15 PM
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