カテゴリ:2000年代男女混合グループ
■レビューもいよいよ終盤。あと3つの特集を消化すればゴールです。ではまずは「21世紀のリリース」として3枚を紹介。 ジャー・ウォブル&ザ・インヴェーダーズ・オブ・ザ・ハートによる何作目なのか知りませんが2003年に出たアルバム。 実は私、その名前の響きから勝手にファンク系黒人だと思い込んでいて、PILでベース弾いてた人ってことを知ったのはごく最近だったりします。 黒人さんが英国民謡か!→PILの人が英国民謡か! と、驚いたことに変わりはないのだけどね。 収録曲を見ると有名トラッドがずらり。 1曲目の作者はイワン・マッコールになってるけど、別のところでは民謡扱いになってるよね。 メロディ自体は馴染み深いものが多いです。 リズ・カーターによるわずかに脱力したシンギングもいい感じ。 彼女、歌唱力はさほどでもないっぽいなー。 でもそこは21世紀らしく、音作りは結構メカです。 ループを駆使していたり、ディレイやエコーをかけていたり。 普通の(ってどんなだ)トラッド作品を期待してはいけませんよ! 民謡って言葉からイメージされる渋さとかぬくもりとか、そういうのはまったくと言っていいほど入ってませんから! 上にある楽器以外に、笛、パーカッションなどが入っています。 人間が直接演奏しているんじゃなくて、21世紀のテクノロジーを使って打ち込みしているような気がしないでもないです。 人気曲の“ブラックスミス”なんて、ダブバージョンも作ってるよ。 まぁダブじゃない方も正統派ってアレンジじゃないのだけどね。 8はスティーライ・スパンなんかが演奏してた“オール・シングス・アー・クワイト・サイレント”のタイトル違いだね。 この曲、相当にデジってます。 パイプの音が怪しげな蛇使いみたいだ。 パイプ入ってますが、パイプが入ることによって民謡らしさ倍増って感じではないなあ。 あくまでもサウンドの効果を高める役割といった感じ。 PILはまったく未知の音楽なのですが、英国人にとって自国のトラディショナル音楽ってのは重要なものなのかもしれませんね。 トラッドってなんか難しそうで…と躊躇している現代っ子でも、こういう今風なサウンドなら入りやすいかもね! ★サイトありました→http://www.jahwobble.com/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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