テーマ:社交ダンス(8695)
カテゴリ:映画のはなし
ニュースで時々目にしますが、アフガニスタンは私にとってどこか遠くの国というイメージでした。
今日ご紹介するのは、2003年発売されるや、30数カ国で出版、全世界で800万部を超える世界的ベストセラーとなった小説を映画化した作品です。 1978年、アフガニスタンの首都カブールは活気に満ちた街でした。 市場ではさまざまな食べ物が並び、ケバブの焼けるいい匂いがただよい、凧揚げに興じる子供たちの歓声が聞こえています。 裕福な家に生まれたアミール少年は、年の近い使用人の息子ハッサンと大の仲良し。 一緒にセリフを覚えるまで『荒野の七人』を見たり、凧揚げの練習をしたり。 しかしハッサンは身分の低いハサール人の子で、まだ小さいのに主従関係が確立しているんですね。 アミールが苛められそうになると身体を張って彼を守ろうとし、アミールのことをいつも持ち上げて決して逆らうことはありませんでした。 街の凧揚げ大会でアミールとハッサンが優勝した日、ハッサンは街の外れで大きな子たちに袋叩きにあってしまいます。 アミールはそれを目撃するんですが、怖くてその場を逃げ出してしまったんです。 名誉を何より重んじるアフガニスタンにおいて、その行為は最も恥ずべきこと。 ハッサンは何も言いませんでした。 アミール少年の心に刺さった刺は深く、ハッサンと距離を置くようになります。 カブールにロシア軍が侵攻し、アメリカに亡命したアミールは小説家になりました。 20年後、タリバン政権下の圧政で苦しむカブールから電話が入ります。 『すぐに来てくれ。君に頼みがあるんだ。』 子供の頃,彼のことを最も理解してくれていたおじさんからです。 美しかったカブールの街は、信じられないほど荒廃していました。 『ハッサンが死んだ。』 アミールはおじさんから衝撃の真実を告げられます。 ハッサンのために20年前に出来なかったことを、タリバンから彼の子供を救い出すことで果たそうと、アミールは命がけの旅に出るのでした。 素晴らしい作品です。 『君のためなら千回でも!』 この言葉が、いつまでも心にこだましました。 <本はこちら> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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