テーマ:社交ダンス(8312)
カテゴリ:映画のはなし
ダンサーの皆さんに是非見て頂きたいドキュメンタリー映画。
世界中から毎年5000人を超える応募があるというバレエ・コンクール、それに挑む才能あふれる子供たちの汗と涙の実録です。 ニューヨークで最終選考が行われるユース・アメリカ・グランプリは、将来プロのバレエダンサーを目指す9歳から19歳までの子供たちにとっての登竜門です。 世界の有名バレエ団や名門スクールからジャッジやスカウトが集まり、高成績ならば奨学金も手にすることが出来ます。 ローザンヌ国際バレエコンクールは聞いたことがありましたが、それと並ぶ世界最高峰のコンクールだそうです。 2010年のコンクール予選。 11歳の少年アランは、日々のレッスンに加え自主トレーニングも欠かしません。 初めて見たんですが、足をきれいに見せるための矯正器具フット・ストレッチャーなんてあるんですね。それにターンを練習する補助器具。 バレエが大好きでなければ絶対続けられないですよ。 社交ダンスもジュニアの育成に力を入れていますが、きっと彼らと同じような練習に明け暮れる日々を送らないと世界に通用するプロにはなれないんでしょうね。 『子供らしい生活とは無縁』だそうです。 アランのダンスに向ける情熱に触発されたイスラエル人少女ガヤ。彼女も同じ11歳で才能にあふれています。言葉は通じないけど二人は心で繋がっている友達でした。 ミケーラは内戦で両親を亡くしアメリカの夫婦に引き取られた14歳の黒人少女。身体能力に優れた筋肉質の身体をしています。バレエに元来求められる繊細さとか白さを持ち合わせていない彼女ですが、バレエに懸ける情熱は誰にも負けません。 16歳のジョアンはラテン系の美男子。コロンビアの貧しい環境から這い上がるにはプロになるしかないと単身渡米。この映画のカバーになっている開脚飛び少年です。 一方金髪美人でお金持ちの女子高生レベッカも、何不自由ない暮らしながらプロを目指して必死に努力を重ねています。お金では買えないもの、世の中には確かにあります。 一番印象深かったのはハーフの姉弟ミコ(12歳)とジュールズ(10歳)でした。 お母さんが日本人なんですけど子供よりお母さんの方が入れ込んでるんですよ。 バレエ大好きなミコはいいとしても、それほどでもないジュールズはちょっと気の毒でしたね。 みんな足が傷だらけなんです。 練習し過ぎで。 『あの子達に比べたら自分の足がきれいに見える。』(大将談) 怪我をしてもグランプリは1発勝負ですので踊れなければ負けです。 子供ながら皆、命懸けてるって気がしました。 容姿や才能やいろんな優劣があるんですが、それらを越えるパワーとダンスに対する情熱を感じましたね。 眼力が半端ないです。 ファースト・ポジション 夢に向かって踊れ!(原題:First position)は2011年のアメリカ映画。 製作・監督・編集は、ベス・カーグマン。これがデビュー作だそうです。 世界中の様々な映画賞を受賞しています。 これは絶対お勧め。 予告編だけでも泣けます。 ファースト・ポジション 夢に向かって踊れ!お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013/07/05 08:27:43 AM
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