茶道あっぷあっぷ 炉開き
今日は、炉開き。午前中の雨も上がり、和服に着替えて先生のお宅へと向かう。歩いて数分という距離なので楽なのだが、着物を着て近所を歩くのは、まだまだ照れくさい。やはり、炉は良い感じ。湯気が優しい。先輩の初炭点前。練香の香りが強烈に感じられる。一酸化炭素中毒か、一瞬、頭がクラクラとした。さて、先生からお汁粉を頂き、もう一方の先輩のお濃茶。新茶が旨い。茶碗は見慣れない萩焼。ごつごつした肌触りが妙に気持ち良い。拝見、いつもの稽古のクセでひょいっとひっくり返したら、皆に「乱暴な~」と怒られた。先生が陶兵衛さんと呼んでいる大切なものであった。私はお薄。半年振りの炉。そして、先月まったく稽古に出られなかったので、かなりのブランク。ところが、身体が自然に動いたのには、我がことながら感激した。薄茶器は金蒔絵で楼閣山水が描かれた平ナツメ。この道具は、はじめて見た。蓋と胴の景色が合わないので、うっかり回してしまったため、皆に「アギャァ~」と叫ばれてしまった。帰りに先輩からあの棗の値段は片手だと言われたので、5万円ですか?と聞いたら、一桁違うとのこと。大失敗の連続。ふだんの稽古の時から、気をつけないと~来年の初釜の話も出た。あっという間に今年も終わり、また一年が過ぎる。早いものだ。