カテゴリ:ヒロ伊藤流?仏弟子修行
阿弥陀仏、阿弥陀如来は、皆さんよくご存じの仏教界随一のスーパースター。 教祖である釈迦如来もしのぐすごい人気です。浄土宗や真宗の専属タレントではなく、 真言宗がほとんどのお遍路のお寺でも、阿弥陀如来をご本尊とするところは多いのです。 浄土系の宗派ができる鎌倉以前の平安時代後期、仏法が廃れる終末論末法思想に 世の中が騒然とした時代、薬師如来、観音菩薩、地蔵菩薩や7月13日にご紹介した弥勒菩薩など 人気者をおさえて、既にスーパースターの座に上り詰めていました。 弥勒菩薩の記事へジャンプします→ デビューは、弥勒菩薩より2~3百年遅れ、紀元1世紀半ばから2世紀にかけて インドでつくられた『無量寿経』という大乗仏教のお経の中に登場します。 元はある国の国王でしたが、世自在王仏に出逢って発心し出家して 法蔵(菩薩)となり極楽浄土を建設して衆生を救済するという願を立て、 これを成就して阿弥陀如来になりました。 自分の名を呼ぶ者は誰でも迎えに来て、極楽浄土に連れて行ってくれる。 これが人気の秘密です。 南無阿弥陀仏! おんあみりたていせいからうん! 阿弥陀「あみだ」はあみだくじではなく、 「無量寿仏=アミターユス」「無量光仏=アミターバ」の「アミター」です。 永遠の生命(無量寿)と永遠の光明(無量光)に満ちあふれた仏様という意味。 『新約聖書ヨハネの福音書』冒頭にある 「言のうちに命があった。命は人間を照らす光であった」(第1章4節)の イエス・キリスト様に似ていますね。 仏教研究の成果では、インドのお隣ペルシャの国教であったゾロアスター教、 その正義と真理の主神「アフラ・マズダ」が、やはり無量の生命と光明の神であり、 これが仏教化されたものとされています。 極楽浄土が西方の遠く(十万億土)にあるとされたのも頷けますね。 ゾロアスター教は、キリスト教の元のユダヤ教にも影響を与えたのではないかと思います。 イスラエルの地がペルシャ帝国領土(一時アレクサンダーの帝国)だったこと、 ユダヤ人達が、それまでのバビロニアやアッシリアなど大国の圧政に遭い、捕囚とされていたのを解放してくれた救い主として、ペルシア王キュロス2世に対して「マーシアハ(メシア)」の称号を贈ったという記述が、旧約聖書イザヤ書45-1にあることからも明らかでしょう。 また、アフラ・マズダの姿と、 特にギリシャ正教やロシア正教など東方正教会の古い形のイエス・キリスト様の姿(イコン)と、 阿弥陀様のひときわ強い光を放って光り輝くお姿は、すごく似ています。 東方正教会や古いシリアやアルメニアの教会では、聖書に節を付けて読むそうですが、 これが日本の仏教の声明にそっくりな感じでビックリだということです。 禅宗臨済宗の高僧で有名な一休さんも、晩年は冗談?に念仏宗に転向するのだと言って憚らず、 南無阿弥陀仏と念仏を唱えていたそうな。 拙僧は修行をさぼって何をやっているのだろう。。。? 南無阿弥陀仏! おん あみりた ていせい からうん! 合掌 観学院称徳 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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