テーマ:親心・・・。(826)
カテゴリ:こどものいる風景
公園に行った時のこと。
お友達と遊びにきていた二組のママさんたちが、 食べながら歩き回るお子さんに向かって怒鳴っていた。 「おい!そんなとこに捨ててんじゃねーよ!」 私と目が合ったとき、笑顔で「こんにちは~」と 挨拶してくれたママさんだけれど、 これを目撃してなんとなく、その場から離れてしまった。 -- 我が家は決して裕福ではない。 爺婆は両家とも、戦時中に少年少女期を過ごして 昭和の貧乏の中で必死に私たちを育ててくれた。 だから我が家も、人並みに暮らしているだけの小市民だ。 そんな私たち夫婦が、 子どもに残してあげられる財産があるとしたら…… それは言葉遣いだと思っている。 どれだけお金持ちだとしても、 学校の成績が良くても、 きたない言葉遣いをしていれば、 セレブにはとうてい見えないだろう。 反対に、きれいな言葉を使える人は、 お金を持っていなくても、なんとなく品がある。 聡明に見える。 きれいな言葉を使える人は、 物怖じすることなく、一流の人と会話ができるだろう。 きれいな言葉は、人を褒める時に多く使われるし、 乱暴な言葉は、人を罵倒する時に多く使われる。 幸い、言葉遣いは、 お金をかけなくても教えてあげることができる。 いつも一緒にいる母親が、 気をつけていれば良い。ただそれだけ。 図書館に行けば いくらでもタダで本を借りられるしネ。 言語学を学んでいる姉が言っていたが、 幼少期に聞いて蓄積した言葉は、 一生の土台になるそうだ。 小さな頃、きれいな言葉を蓄積しておけば、 大きくなって一時期はスラングまみれになったとしても 正しい日本語に戻ることができるらしい。 方言を使うなということじゃなく、 方言の中でも、美しいお国言葉で育てたいねという意味ね。 美しい心は、美しい言葉の中で育ちやすいものだから。 きちんとした土台があるかどうかは、 人生の大きな分かれ目になると思ってます。 -- 財産。 ほかにもあるとすれば、姿勢と、味覚かしら。 品のある立ち姿。 美味しいものを知っている。 そんな人って、魅力的だよなぁ~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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