040014 ランダム
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翔太FACTORY倉庫

翔太FACTORY倉庫

世界最後の日 第2話

 ゲッター線が地球を覆ってから13年の月日が流れた。
「ゲッター線レベル70。許容範囲です」
「目標まで20キロ障害物はありません」
「13年か……」
 弁慶は防護服を着て地上の調査に来ていた。13年前ほとんどの日本人が非難シェルターで地下に逃げ延びていた。
 弁慶が昔の思い出に耽っていると、振動共に爆発が感知された。
「どうした!?」
「前方10キロでエネルギー放出確認」
「通常兵器です」
「俺たち以外に誰か居るのかっ」
 弁慶は呟いた。


 エネルギー放出があった地点ではインベーダーとSR(スーパーロボット)のステルスが戦っていた。ステルスの攻撃はインベーダーにダメージを与えるには至らなかった。
「キシャシャシャァアァァァ」
インベーダーは自分の手を伸ばし。ステルスに絡みつき地上に落とした。ステルスもミサイルで応戦した。不意の攻撃にインベーダーは怯んだ、その隙を見逃さずステルスは変形し人型となりそのまま殴りつけたが、逆に取り込まれステルスは爆砕した。パイロットは寸前で脱出したが、インベーダーに気づかれ
「うわぁっっ……ハァ……ハァ」
「キィィィィィィッ」
 インベーダーの触手がパイロットを捕まえ。
「キシャァァィィァァイ」
 そのパイロットに入り込もうとした時。後方からのミサイル攻撃によりインベーダーは凍りついた。
「あっあっあっ……」
 パイロットはミサイルの飛んできた方を見ると、そこには日本が開発したビークル。そのビークルの手に人がバズーカを持って立っていた。バズーカを持っていた人はおもむろにマスクを取り
「ふぅ~……どうすごいでしょ親父!!この液体窒素弾の威力は」
 親父と言われた男、弁慶は言い返した
「時間稼ぎにしかならねぇ早く逃げるぞケイ」
「そんな時にはまたこれを使えば……」
 凍り漬けにされたインベーダーは活動を開始しビークルに襲い掛かってきた。
「急げ!!早く中に入るんだ」
 インベーダーの触手のスピードは予想より早く
「(駄目……間に合わない)」
「ケイっ!!」
 その時上空に時空空間トンネルがつながり二筋の光がビークルとインベーダーの間に割って入るように落ちた。とてつもない衝撃と一緒に……
「何が起きた」
 弁慶が言うとガイが言い返し
「大将。今のうちにケイを」
「そ、そうだな。ケイ早くビークルの中に」
「わかった親父」
 硝煙が晴れるとそこには見たことのないマシーン(注意.この世界では見たことのないだけです。マシーンはグランディーバです)が墜落していた。インベーダーも危険を察知してかその場にはもういなかった。
「いってててて。ここは何処だ?なんで合神が解除されているんだ」
 エイジはそう言うとモニター画面を見てみた。モニター画面にはリィルしか映っていなかった。
「リィル大丈夫か。リィル!!」
 リィルはさっきの衝撃に気を失っていた。エイジがリィルに呼びかけをしていると別のところから通信が入った。
「おいそこの見慣れない機体応答しろ」
「親父。そんな言い方じゃ」
「そうですよ大将もうちょっと易しく言わないと」
「バカ野郎。少しでもこの地上の情報がほしいんだ。なりふりかまっていられるか」
 エイジはその通信聞きながら少し呆れていたがリィルのことも心配だったので通信に答えた。
「そっちに医者はいないか?リィルが……連れの様子が……」
 それがこの世界での最初の交信であった。


あの後、エイジはビークルの指示で富士山の麓にある駐屯地に向かった。Gシャドーはビークルが担いで連れてきてもらった。
「そこへ寝かそう」
「あっ待ってちゃんとホコリを払ってから」
 ダンロクは関係なしに助けた米国兵を布団に寝かせたというか落とした。落とした時、布団に溜まっていたホコリが霧のように散らばった
「「「ゴホゴホゴホゴホ」」」
「ダンロク」
「余計ホコリがたったじゃない」
 ガイとケイが少しムッとしながら言った。
「どうだ生きているか」
 遅れて弁慶とエイジが入ってきた。エイジがリィルをオンブしながら
「ちょっと待ってねホコリを払うから……」
「すまねぇ」
 エイジはホコリが払われた布団にリィルを寝かせた。 
「しかし驚いたな俺たち以外に生きている奴がいたなんて」
「この13年間シェルターに逃げ込んだ日本人が最後の生き残りだと思ったんだがな」
 そして視線がエイジに集まり
「見たところお前は日本人のようだが」
「エイジだ。紅 エイジだ」
「すまんなエイジ。ところでエイジお前達は一体何者なんだそれにあのマシーンは一体何なんだ?」
「……」
「話せない理由があるのか」
「すまない、今はまだ話せないんだ。……一つ聞いていいか」
「なんだ」
「さっきチラッと見えたあの気持ちの悪い生き物は一体何なんだ?」
 エイジの発言に一同がキョトンとした。話していると、米国兵が目を覚まし
「こ、ここは?」
「富士駐屯地だ」
「うわっぁぁ」
 米国兵はいきなり起き上がり弁慶の首を掴んだ。それを見ていたケイ、ガイ、エイジ達は2人を引き離した
「は、離せ。俺を行かせろ」
「落ち着け。俺たちは地上に出てきたばかりだ。世界は世界はどうなっている?」
「戦争だよ。インベーダーと人類が生き残りをかけた最終戦争だ」
「インベーダー?」
 エイジは聞こえない声で呟いた
「待て古田」
 古田と呼ばれた人物は麻酔銃を取り出し米国兵の首に打ち込んだ
「あっあっっっ」
 米国兵はさっきまで暴れていたのがウソのようにその場に倒れこんだ。今度は逆に弁慶が米国兵の服を掴み
「チッ。答えろお前らの組織はどうすれば合流できる?」
「浅間山……敵が来る……伝えろ……リーダーに××××」
 そこで米国兵の意識は完全に途切れた
「な、なんてこった奴が」


「さあいよいよだ……あと少しで全ての後始末が終わる」
「そうだこれで人類は救われる」

 その夜
「……ここは……?」
 リィルは目を覚ました。最初見慣れない風景をみて驚いたが。リィルが起き上がると
「エイジっ!リィルが目を覚ましたよ」
 聞いたことのない声のする方を見てみるとケイがいた。エイジが遅れて得部屋に入ってくると
「エイジお兄ちゃん……」
「大丈夫かリィル」
「うん。私は大丈夫」
「そうか。よかった」
「エイジお兄ちゃん、あの人誰は?」
「私はケイ。よろしくね」
「こちらこそケイさん」
 別の部屋では弁慶、ガイ、古田が今の日本の現状をパソコンからダウンロードしていた。遅れてエイジ、リィル、ケイが入ってきた
「うひゃぁ、これが日本かよ」
「あの爆発でこんなになったんですね」
「浅間山がこんなに富士山の近くに」
 弁慶はダウンロードした日本の地図を黙って見ていた
「でもよ連中戦争してんだろ。あんなビート2機で戦いの真っ只中にに出てみろまともにいくかよ」
「あら意外と臆病ねガイ」
「なんだと」
「やめんかケイ。お前は黙ってろ」
 ケイとガイが口論していると弁慶が口を開き
「なによ見たでしょ私の開発した液体窒素弾を」
「バカやろうあの時も言っただろ。一時的に動きを止めたにすぎん。すぐ再生して襲ってくる」
「あの時はただ量が少なかっただけよ。今度撃つときは」
「えーい一体誰に似たんだお前のその直情思考は」
「知るもんか。どうせ私は拾われっ子よ」
「とにかく戻るぞ」
「何処へ?」
「下だ。地下に帰って議会にかける」
「あーちょっと待ってよ話は終わってないんだから」
「よっぽどケイちゃんのことが心配なんだな大将は」
 エイジとリィルが皆に聞こえに声で
「どうするエイジお兄ちゃん……。斗牙達もこの世界にどこかに居るはずだし」
「そうだな……この世界の情報が少なすぎるもう少し」
「エイジ。ちょっときてくれないか」
 エイジがリィルと話していると弁慶に呼ばれたので外にでた。一人取り残されたリィルにケイが
「ねぇリィルお風呂入らない?さっき給水タンクに雨水が溜まてるの見つけたんだ。リィルの綺麗なのにさっきの部屋で髪がホコリまみれになったし綺麗にしましょ」
「いいですよケイさん」
「それとガイ、古田……覗くなよ」
「「そんなことはなぁ」」
 ガイと古田が下心丸見えで答えた。
 弁慶に呼ばれたエイジは外に行ってみると
「なぁエイジお前この世界の人間じゃねな」
 いきなりの言葉にエイジは少し戸惑ったが
「……そうです弁慶さん。なんでわかったんですか?」
「インベーダーだよ。この世界の人間でインベーダーのことを知らないやつなんていないからな。それにあのマシーン」
 弁慶がグランディーバを指差し
「グランディーバです」
「あのグランディーバはどうもこの世界とは別のテクロノジーを感じた」
「……」
「お前たちはこれからどうするんだ」
「斗牙……仲間を探します。あとのことはそれから考えます」
「そうか」


「ねぇリィルさっきからエイジのことお兄ちゃんって呼んでいるけど本当にお兄ちゃんなの?」
「違います。エイジお兄ちゃんは私の叔父に当たる人なんです。最初、叔父様と呼んだときに叔父様はやめてくれと言われましたので、その時からエイジお兄ちゃんと呼んでいるんです」
「そうなんだ」
 ケイとリィルが水浴びしていると怪しい人影が2つ給水タンクに近づいていた
「いひひひひひひ。弁慶の大将の代わりに育ちを見てやらにゃぁ」
「いけませんよ……と言いつつごめんね」
 弁慶と古田が覗こうとした時。ちょうど上がってきたケイとリィルに出くわし
「「うわぁぁぁぁ」」
 四人の目が合い
「んんんん。こらー!!」
 その後、ガイと古田はケイにたこ殴りにあったのは言うまでもない。ケイがたこ殴りしていた時、ゲートを蹴破る音がした
「なに?」
「「どうしいた」」
 ダンロクが整備していたビートを米国兵が乗っ取り浅間山に飛び立とうとしていた。どうにかケイがビートに乗り移ったがビークルの中に入るずハシゴに捕まっていた。
「くっそー!!」
「弁慶さん乗ってくれ」
 エイジがGアタッカーの無線で言った。ダンロクと古田はGシャドーに乗り込み
「追いかけますよ」
「頼む」
 GアタッカーとGシャドーはビートを追いかけた。雲の中、ビークル追いかけていると雲の切れ目に出た。雲を出ると眼前に壁が見えたのでエイジとリィルは急旋回しどうにか交わした。
「あ、これは」
 ビークルは建物の周りを旋回しながら飛んでいた。
「これって早乙女研究所?」
 ケイが呟いた。Gアタッカーの中では弁慶が
「残っていたとは」
「なんなんだあれは?」
 エイジが弁慶に聞こうとしたとき。早乙女研究所の周りで小さな爆発音が聞こえた。モニターを見てみるとSRとインベーダーが戦闘をしていた。ビートが空中でホバリングしていたのでエイジに頼みビークルに乗り移った。ビートのコックピットを見ると米国兵の姿はなく
「いねぇーアメリカ野郎どこに行きやがった」
 ガイが呟いた瞬間、ビートが二つに分離した。弁慶はケイの乗っている方に乗り移った。分離したもう一つの方のビートはホバリングが出来なくなったため墜落していった。
 飛んでいる方のビートもインベーダーに見つかり攻撃を受け地上の早乙女研究所の方に墜落した。インベーダーがケイ達のビートに向かうのが見えたので急いでエイジ達は救援に向かったが、その時振動と共にタワーが現れた
「撃てっ」
 隼人に一言でタワーのミサイルがインベーダーに向かい放たれた。インベーダーはグチャグチャの破片となり沈黙した
「状況は」
「現在、パッシブゲッター線ソナーで捜索中」
「反応ありません」
「アクティブに切り替えてくれ放射範囲を早乙女研究所周囲10キロに限定!!レベルファイブで十秒間照射」
「反応あり。きます」
「やはり奴は死んでいなかった」
 早乙女研究所の周りから強大なゲッター線と共に
「来るぞ」
 真ドラゴンが現れた。ガイとケイは真ドラゴンが出てくるときに出来た割れ目に落ち早乙女研究所の地下にいた。
「お、親父」
 弁慶が下を向いて俯いていたので駆け寄ってみると、弁慶の目の前にゲッター3がたたずんでいた
「これって……ゲッターロボ……たしか昔インベーダーを全滅させたと言う日本のスーパーロボット……ねぇ親父昔これに乗ってたって言ってなかったっけ」
「に、逃げるぞ」
「え!?」
 弁慶はケイの腕を掴み
「逃げるぞこっから逃げるぞ急げ」
「ちょっと待ってよ親父どうしたんだ」
「いいから来い。ここはここはゲッター線の爆心地だ」
「ええ」
「ここで何人もの俺の仲間が死んだ。俺たちの未来に終止符をうったのもここだ。いいかこんな所にいてみろ今度は何がおきるかわかんねえ」
「でも……」
「うるさい。お前だってこんなことなきゃ今頃」
「うへへへへへへへ」
 不気味な笑い声がビートの所から木霊した
「喰われてやがった」
「違う喰われたのではない融合したのだ……新たなる力でな」
「はははははははは。まだこの世界最後の日の夜明けを見るためにな……」
「ケイこっちだ」
「だがまず貴様に死んでもらうぞ」
 そういうと寄生された米国兵はケイと弁慶の前に跳躍した。そして3つに別れ襲い掛かってきた
「こ、こいつらインベーダーじゃないのか?」
「へははははははは。融合進化したのさ」
「融合進化だと?」
「そうゼラバイアという生命体とな」
 弁慶が落ちていた鉄の棒で殴りかかったが逆に壁に叩きつけられた。ケイは持っていた銃を撃ったが皮膚に弾かれた。もう駄目かと思った瞬間、真ドラゴンが半覚醒した。それと同時に地面からドリルと一緒に真ゲッター2が現れインベーダー2体をドリルで粉砕した。残り1体はそれを交わし再びケイに襲い掛かった
「ケイっ!!」
 弁慶が叫んだ瞬間。早乙女研究所地下に時空空間トンネルが現れグランカイザーがすごいスピードで落下してきた。インベーダーはグランカイザーに挟まれ絶命した

続く


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