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翔太FACTORY倉庫

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世界最後の日 第5話

 真ジャガー号で発進したケイ……憎しみの心……そう実の父、早乙女博士に対する憎しみの心が体を支配していた。
「そうだ元気……我が胸に帰って来い」
「この悪魔がぁぁぁぁ!!うをぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
「だっはははははははははは」
 隆起していた丘がさらに盛り上がり。そこから飛行型のMZB(メタルゼラバイアビースト)が出現した。早乙女博士はMZBの頭部に乗り。高尚し続けていた
「メタルゼラバイアビーストっ」
 MZBは超低速でタワーに向かって飛んでいた。
 ゴウも真イーグル号に乗りケイの救援に向かった
「さあ来るのだ。我が腕の中へ……愛しき娘ケイよ……」
「お前は私の父親なんかじゃない。世界を滅ぼした悪魔だぁぁぁぁ」
 真ジャガー号に装備されているバルカンで攻撃を開始したが。MZBとの間に真イーグル号が割って入り。真ジャガー号はぶつかったショックで真ドラゴンの方向に飛んでいった。真イーグル号は墜落している真ジャガー号の前に回り込み。強制合体し逆噴射で落下の勢いを減少させようとした
「うわぁぁぁぁぁぁ」
 ごうの叫びが真ドラゴンを半覚醒させ。額から放たれた光線により。真イーグル号と真ジャガー号は真ドラゴンに取り込まれた。
「始まったのだ……ゴウと真ドラゴンの進化が……」
「だとしたらその一点を避けて真ドラゴンの破壊は可能なはず。特殊戦闘班にスクランブル」
「待ってください。中には真イーグルと真ジャガーが……それにロボット軍は被害増大でとても戦闘は……」
「かまわん。ゴットグラヴィオンが出撃可能なら大丈夫だ。このきを逃して勝利はない。目標は真ドラゴンだ」

「3つの力は分断された……残るはグラヴィオンのみ……いでよメタルゼラバイアビースト」
 早乙女博士が叫ぶと。地面からウォーリア級のMZBが這い出てきた。
 タワー内部にスクランブル警報が鳴り響き。続々とSRが発進した。そして
「グランナイツっ発進!!」
 隼人の号令のもと。グランカイザー及びグランディーバがタワーから発進した。発進してすぐ合神しゴットグラヴィオンとなり
「部隊は3つに分ける。ミズキ達ゴットグラヴィオンは飛行型メタルゼラバイアビーストの相手を。シュバルツ率いるステルスロボットは真ドラゴンの炉心解体を。残りの部隊はゴットグラヴィオンの援護を」
 隼人は作戦を伝えた
「「「「了解」」」」「「「「イエッサー」」」」
 戦闘が始まり。SR軍とMZBの戦いはMZBの優勢のまま進んでいった。
「グラヴィトンカノン」
「グラヴィトンプレッシャーパンチ」
「グラヴィトンアーク」
「グラヴィティークレセレント」
 ゴットグラヴィオンが放つ攻撃はことごとく飛行型MZBの装甲の前に弾かれ
「はっはははははは。その程度かグラヴィオンの力は……」
「琉菜、エィナ。Wグラヴィトントルネードパンチ、スタンバイ」
「了解」「了解です」
 琉菜とエィナが同時に言った。
 ゴットグラヴィオン両腕がドリルに包まれ。両足のスパイクで体を固定し
「Wトルネード」
 琉菜とエィナが言葉を引き継ぎ
「パンチ」「パンチです」
 2つのトルネードパンチは飛行型MZBの右足、左羽根を吹き飛ばした。吹き飛ばされたとこから瞬時に再生され
「おしかったの……今度はこっちからいかせてもらう」
 早乙女博士が言うと飛行型MZBは羽根を猛烈に羽ばたかせ。そこから巻き起こる突風と羽根でゴットグラヴィオンを攻撃した。羽根はゴットグラヴィオンの装甲を容易く傷つけ、突風はゴットグラヴィオンの動きを封じた。
「斗牙どうにかしろ」
「無茶言っちゃだめよエイジ」
 エイジは叫び、ミズキが言う。
 ゴットグラヴィオンのピンチにSRロボット軍が飛行型MZBにミサイル攻撃を与え一瞬飛行型MZBの攻撃が止んだ。その隙を見逃さず
「グラヴィトンソード」
 ゴットグラヴィオンの胸のスフィアが剣となり。背面ブースターで空高く舞い上がり
「エルゴ・エェェンド」
 必殺の一撃は飛行型MZBの装甲を斬り裂いたが。斬り裂かれた所から装甲が無限に再生していき
「あまい!!わしがいる限りメタルゼラバイアビーストは無限に再生する……」
「そんな……」
 リィルが落胆の混じりに言った。
「斗牙様。早く離脱してください!!このままでは」
「その力……吸収させてもらう!!」
 突き刺したグラヴィトンソードが飛行型MZBの中に吸収されていき。それを察知したエイジが
「させるか。グラヴィトミサイルゼロ距離フルバースト」
 エイジのとっさ機転でその場から脱出した。

「教えてくれケイは何処に行っちまったんだ知ってるんだろ」
「邪魔だ離せ」
「隼人」
「彼女は今あの中にいる。ゴウと一緒にな」
「なんだと!?だったら攻撃をやめやがれ」
「わからんのかこれが世界を救う戦いなんだとな」
「ケイのいない世界なんか知ったこっちゃねえ。だいたいあのゴウって奴は何者なんだ?ケイとどんな関係があるって」
「彼も早乙女の血を引くもの……そしてゴウは……」
 ケイとゴウは真ドラゴン内部で覚醒を始めた……ゴウはケイから記憶を受け継ぎ……
「バカな。あいつがあの男がクローン人間だというのか……」
「ふっふふふふふ。ただのクローンじゃない……早乙女博士と早乙女ミチル。つまりケイの姉との細胞を融合しゲッター線を照射して誕生した真人類なのだ……インベーダーの復活に気づいた早乙女博士は人類の最後の希望。真ドラゴンを建造した……そして彼自身とミチル細胞を私に託した……真ドラゴンの起動キー、ゴウを完成させるため……」
「し、しかしカプセルは3つあったぞ。後の二つは?」
「俺と竜馬のクローンのはずだった」
「なんだとお前ら一体なにを」
「すべては真ドラゴン完成のためケイに遺伝子コードを読み取り進化したゴウの力によって」
「貴様ら」
「シュバルツ少佐のステルバーが突破口を開きました」
「よーし全火力をステルバー援護に回せ集中攻撃」
 シュバルツが駆るステルバーはMZBの防衛網を潜り真ドラゴンのマジかにまで近づいていた。それをタワーの司令室で見ていた弁慶は真ベアー号に乗り込みケイの救出に向かった。真ドラゴンに取り付いたシュバルツ達が攻撃を開始したがマシンガン程度では傷がつかなかった。
「愚か者共が」
 飛行型MZBを身を翻し真ドラゴンに向かい飛び立とうとした。
「させるか。グラヴィティークレセレント」
 リィルが言葉を引き継ぎ
「シュート」
 放たれたクレセレントは飛行型MZBを通り過ぎ
「どこを狙っておる」
 続けてミズキが
「グラヴィトンバイパー!!バイパーウィップ」
 クレセレントに向かいGバイパーを放った。Gバイパーはクレセレントに絡みつき。一種の鎖鎌になり
「「バイパークレセレント」」
 リィルとミズキが同時に叫んだ。バイパークレセレントは飛行型MZBの首に巻きつき。斗牙がそのままバイパークレセレントごと飛行型MZBを違う方向に投げた。そこに真ベアー号が追い討ちを掛けるようにバルカンで攻撃した。その攻撃に気づいた早乙女博士は
「真ベアー!?逃すか!!」
 口からインベーダーの触手を吐き。真ベアー号を捕まえ、2.3回ほど回した後に地面に叩きつけた。叩きつけられた真ベアー号は横滑りしながら。早乙女研究所の近くの割れ目、ゲッター3が眠る割れ目に落ちた。
「ははははははははは。貴様ら如きに真ドラゴンの起動を邪魔させるものか」
「どいてシュバルツ」
 ミズキの言葉にシュバルツは反応し
「グラヴィトンアーク」
 放たれたグラヴィトンアークは真ドラゴンの装甲に熱を持たせることしか出来なかった
「はははははははは。無駄なことを……」
 シュバルツはグラヴィトンアークで熱を持った装甲に振動ナイフで一撃を喰らわした。装甲に小さな切れ目ができ
「おのれ……真ドラゴンに傷を……」
 その時。弁慶達が落ちた割れ目から高質量のゲッター線が放出された。その下から鯨を思わせる形の起動艦が上昇してきた。

「隼人君……」
「クジラを完成させていたのか」
 弁慶達は地下に眠っていたクジラで真ドラゴンに体当たりを与えた。そのショックで進化・覚醒しようとしていたゴウは進化出来ず。真ドラゴンの額から真ジャガー号を吐き出した。
「あたしは……一体?」
「ケイ返事しろ大丈夫か?」
「親父」
「おのれ……弁慶……あと少しのところで許さんぞ」
 怒りに狂った早乙女博士が飛行型MZBの口から触手を出し。クジラ目掛けて放ったた。その時、触手とクジラの間に真イーグル号が現れ。触手を消滅させた。
「行くぞケイ!!」
「うん」
 真イーグル、真ジャガーは上空に舞い上がり
「くっ……我が元へ集えメタルゼラバイアビースト」
 早乙女博士の声にウォーリア級MZBは飛行型MZBに合体していき。巨大飛行型MZBを形成した。
「メタルゼラバイアビーストが合体!?ガイどこ?」
「ここにいるぜっ!!」
 クジラの口から真ベアー号が発進、合流してフォーメーションを組み
「合体よ!!チェェェンジゲッターツゥ」
 3機のゲットマシンは限界ギリギリのスピードでフォーメーションを組み合体。真ゲッターツゥの右手のドリルで巨大飛行型MZBに攻撃をしたが。パワーアップした巨大飛行型MZBの装甲を貫けなかった。
「ケイさん」
「オープンゲット」
 分離して一旦体制を立て直そうとしたが。それを早乙女博士に読まれ逆に触手に捕まれてしまった
「あまい……ふははははははは。どうだ手も足も出ないだろう」
「俺たちはどうすることも出来ないのか」
 エイジは自分たちの不甲斐なさに舌打ちした。飛行型MZBでの戦いでゴットグラヴィオンの大半の機能が停止していた。
「グランカイザー!!」
 斗牙の叫びにそしてみんなの思いに呼応?したグランカイザーが胸のスフィアから光を放った。放たれた光は上空に吸い込まれ、眩い光とともに超重剣がゴットグラヴィオンの前に降りてきた。超重剣が放つ光はゴットグラヴィオンの機能を活動可能なまでに回復させ
「超重剣っ!?」
「なんで超重剣が?」
 眩い光とともに現れた超重剣をモニターで見ていた隼人と敷島博士は
「ゴットグラヴィオンの周囲の重力磁場が急上昇しています」
「なに!?」
「原因は上空から降りてきたあの剣だと思われます」
「あの剣が……ゴットグラヴィオンの力を引き出しているのだというのか……」
 超重剣の力を解放させたゴットグラヴィオンの重力子臨界は急速に限界に近づきつつあった。
「グラヴィトンアーク」
「そんあ攻撃いまさら」
 超重剣を持ったことにより強化されたグラヴィトンアークはいともたやすく真ゲットマシンを捕まえていた触手を溶かした。
「なに!?」
 触手から開放された真ゲットマシンは再びフォーメーションを組み
「止めはあたしが」
『ドリルハリケーンだ』
「お、おう」
「チェェェンジゲッターツゥ」
「させるか……」
「斗牙っ!!」
「エルゴ・ストーム」
 ゴットグラヴィオンは超重剣から放った重力の渦で巨大MZBを拘束し
「なに!?……しまった」
 早乙女博士に初めて動揺色が見えた
「ドリルハリケーン!!」
 真ゲッターツゥの右腕のドリルにゲッター線が集まり。巨大飛行型MZBを貫いた。貫いた傷から巨大飛行型MZBは自己進化を開始し徐々に進化に耐えきれず崩壊していった。
「この程度のゲッター線わしの力で」
 早乙女博士はゴットグラヴィオンが次の行動に出ているのに気づかず気づいた時には超重剣を携え背面ブースターで空高く上昇していた。
「いかん」
 音もなく超重剣の刃が巨大飛行型MZBを斬り裂いた。斬り口から重力が反転、大爆発し重力フィールドを形成し消滅した。
「エルゴ・エンド」
 シュバルツは自分の死に場所を求めて戦っていたが。ケイとの出会いが……
「今度こそお前の元に逝けるはずだったんだがな……ゲッター線を使うのは悪魔だけじゃないらしいな」

「ハァっハァっハァっハァっ」
「ケイ」
「大丈夫でしたかケ……」
「うぉぁケイちゃん」
「ば、ばかこらおまえらみ、み、見るんじゃない」
 ケイがモニターをつけると弁慶、ゴウ、リィル、琉菜、エィナ、斗牙、ミズキ以外の男子は顔をニヤけ。ガイとエイジは鼻血を出してその場に倒れた。弁慶が焦ってケイの体を隠していたので初めて自分がどうゆうかっこをしているのか気づき
「あ、きゃぁぁぁ。いやーん」
 ケイは手で体を隠し。ガイ達にジト目で睨みつけ
「親父早くモニター切って」
「なかなかいいプロポーションしてるじゃない」
 ミズキが冗談交じりで呟いた。
「ミズキさ~ん」
 涙目でケイが反論した。そんな冗談を言っていると。真ドラゴンの周辺に特殊な磁場が発生し次元の彼方に真ドラゴンは消えていった。

 続く


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