テーマ:お花見散歩(73)
カテゴリ:日帰り温泉日記(下越編)
八木ヶ鼻温泉いい湯らていに行きました、
まあ定番の温泉なので何度も掲載していますね。 三条市の下田地区の日帰り温泉施設ですが、この温泉・・・ 実は一度水害で浸水被害を受けていましてね・・・ 日本一の大河信濃川は実はとんでもない暴れ川で現在に至るまで幾度も大きな水害を引き起こしています、 その防止のため人と河との長い闘いの歴史の後、本流の信濃川には日本で唯一2つの放水路を持ち、上流の支流には50ものダムが建設されています。 信濃川は大河、多くの支流を持ちます、中津川・犀川・相木川・清津川・魚野川・刈屋田川・西川・五十嵐川・渋海川・中之口川・通船川、 これらの天然の川の他に2つの放水路(大河津分水路と関屋分水路) 信濃川が起こす水害は主にこの支流で起きます(と言うか信濃川の本流で水害が起きたら大惨事になります) 2004年7月13日、未曽有の集中豪雨により信濃川水系五十嵐川・刈屋田川など11か所に渡って堤防が決壊、 死者15名、家屋全壊70棟、半壊5354棟、一部損壊94棟、床上浸水2149棟、床下浸水6208棟、非住宅被害6980棟、2万棟以上の家屋に被害を出す大惨事となりました。 この水害により各河川の堤防強化が行われましたが、その数年後の集中豪雨で再び河川は危険水域に達します。 ここで上流のダムからの流量調整が上手くいかず被害を出したのが上流の下田地区でこの時浸水したのがこのいい湯らてい・・・ この時いち早くダムからの放水を行っていれば下田地区の水害はなかったものと思われます、 が替わりに下流域の市街地で再び水害が起こらなかったという保証もありません・・・ 再び被害を防げなかったのは残念なことではありますが、2004年の水害よりも激しい集中豪雨であったにもかかわらず、 (2004年の水害は総雨量400ミリ超、2011年の水害は総雨量1000ミリ超、時間当たり雨量2004年50ミリ超、2011年60ミリ超です、どちらも三条市の雨量) 被害が前回よりも少ないなものにとどまったのは過去の災害の教訓が生かされたからでもあるでしょう、 (この時の被害は死者4名、家屋全壊17棟、半壊2棟、一部損壊19棟、床上浸水1660棟、床下浸水6222棟) 特に行政の対応は格段に改善され避難指示、勧告もスムーズに伝わり避難所への誘導もスムーズ、避難の遅れから孤立するという事態もあまりなく済んだような気がします(この時はリアルに地元にいて、我が家も床下浸水してその様子をブログで実況していたので・・・) しかしながら被害は0ではなく、この教訓はまたのちの災害に生かされていくこととなるでしょう。 さて温泉の話題の時に皆さんが非常に掲載を待ち望んでいるものが・・・ 温泉成分分析表・・・ 温泉にはこの温泉成分分析表の掲載が義務づけられており、温泉には必ずどこかにこの温泉成分分析表が掲載してあります。 まあたいがいの場合これは脱衣所に掲載されていて、写真を撮るのはちょっと勇気がいるのですが。。。 まあでも皆さんがとっても楽しみにしている温泉成分分析表ですので・・・ 何?、そんなもの楽しみにしてる奴はいない・・・?、おかしいな~~ これ見ると何となく湯のイメージが沸いて温泉に行った気になるでしょう・・・ 何?、そんなのはあんただけだって・・・?、おかしいな~~~ 仕方がないもうちょっと細かく説明してあげましょう・・・ 今日は泉質がなんたらと言う説明がないと思ったでしょう、それはこうして後でまとめて書くから割愛したのです。 温泉成分分析表の中でも特に気になるのが・・・ この部分・・・ まず最初にチェックするのは溶存物質総量、3928mg/kg これは1kgのお湯にどれだけの成分が溶け込んでるかということ、この数字が大きい温泉は多くの成分を含んだ濃い温泉ということになります、まあ濃ければいいというものでもありませんが。。。 この数字が1000mgを超えると温泉と認められ同時に塩類泉の基準を超えますので療養泉として泉質名が付けられます(越えなくても他の成分で温泉と認められることもあります)。 次ににチェックするのは特殊成分、まあ硫黄濃度(遊離硫化水素+硫化水素イオン+チオ硫酸イオン)とかがこれに当たりますが、まあざっと見て特殊成分含有泉になりそうな成分は無いので無視・・・ ということで次は陰イオンの成分をチェックします、一番多いのが硫酸イオンの2329mg、でここでミリバル%をチェックします、 ミリバル%と言うのはその成分が陰イオン成分全体の中の何%を占めているかの割合です、この温泉は硫酸イオンの割合が85.91%です、 次に多いのは塩素イオンですがこれは11.84%しかなく副成分は20%を超えると列記の必要がありますが越えないのでその必要はなく、硫酸塩泉になります。 次は陽イオンを同様にチェックします、一番多いのがナトリウムイオンの938.2mg、73.28%、次に多いのがカルシウムイオンの290.2mg、26%です、 これは副成分が20%を超えるので列記の必要があり先の硫酸塩泉と合わせて、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉になります。 いつもさらっと書いている泉質名はこういうところを見ていくと確認できるのですね、 まあ普通は温泉成分分析表の一番上、源泉名の下あたりに書いてありますけれどね(笑) 源泉名 八木ヶ鼻温泉、 泉質 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉(低張性、弱アルカリ性、高温泉) ちなみに低張性と言うのは浸透圧分類、弱アルカリ性は液性分類、高温泉は温度分類です、 聞きたきゃ続けるけれど半分以上寝てるようなので今日はここまで・・・ 光君も寝ています・・・ さてそろそろお散歩の時間です。 ではまた・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[日帰り温泉日記(下越編)] カテゴリの最新記事
|
|