4月16日に地元日田市にオープンした、「日田天領水の里 元気の駅」を早速のぞいて来た。
施設は3万3000平方メートルの敷地に、鉄骨平屋建ての店舗2250平方メートルを建設。同社の直売コーナーのほか、物販「元気屋」とレストラン「旬彩ビュッフェ銀の鈴」がテナントとして入っており、総事業費は5億円。
直売コーナーでは、天領水を使った化粧品、焼酎など30種類を販売。元気屋は、地元の新鮮野菜を扱う農産物直売所、九州各県の焼酎1000点を並べる「日田焼酎蔵」、ジャージー牛乳を使った菓子店、パン工房など計8店舗が出店している。
あいにく、レストラン以外は閉店した時間だったので、「旬彩ビュッフェ銀の鈴」で食事をしてみた。
ここは、バイキング方式で、地元の無農薬野菜を中心に、添加物を使わない手作り料理約60種類を提供とうたっている。座席数は150席で、パーティールームも備えている。
祭日であったが、客数はまばら、でも雰囲気はシックで悪くなく、料理も田舎田舎してなくて及第点か。12や9に区画割りされた白い取り皿も清潔感があり一寸お洒落な感じだった。
昨日も記したように農産物直売所は熾烈な競争と淘汰の時代に突入している。
その反映の一端が生産者囲い込み問題として具現化しているのだ。
農産物直売所の数は正確な統計が無いようであるが、個人でやっているものを含めると推計で現在、全国に15000~20000店、総売り上げは1兆円規模という。
しかしここ数年は店舗数が減少しているとみられ、それでも売上高は増加しているということなので、中小の直売店が淘汰され、大規模店舗が増えてきたことを意味している。
他産地との連携による地元野菜だけではない品揃えは、直売所としては地産地消ではないが許せるとして、市場調達等によるいわば直売所偽装も横行してきている。
消費者の皆さんには看板に惑わされず、個々人の確かな選択眼による利用をおすすめする。